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国会体験・見学

国会議事堂案内

中央広間

中央広間 中央広間は、議事堂で一番高い中央塔の真下にあり、中央玄関から御休所へと通じる広間です。2階から6階までの吹き抜けになっていて、天井までの高さは32.62メートルあります。これは、法隆寺の五重の塔がちょうど入る高さです。

 天井と窓には、ステンドグラスがはめ込まれ、光を採りこんでいます。当初、議事堂のすべてを国産品で建設する方針でしたが、ドアノブ、郵便投函筒、そしてこのステンドグラスは外国製品です。
ドアノブの写真 郵便投函筒の写真

巻貝の化石 床には、10数種類の大理石を使ったモザイクがほどこされています。その数は約100万個にもなります。また、柱や壁は、沖縄県で採れた珊瑚石灰岩(さんごせっかいがん)でできています。この石には、巻き貝などの化石が数多く含まれています。

板垣退助、大隈重信、伊藤博文の銅像 また、中央広間には、議会政治の基礎を作るために功労のあった板垣退助、大隈重信、伊藤博文の銅像があります。これは、昭和13年(1938年)に大日本帝国憲法発布50年を記念して作られました。
 板垣退助は明治の初めに国会の開設を求め自由民権運動を起こし、日本で最初の政党である自由党の党首をつとめました。大隈重信は日本で最初の政党内閣の総理大臣で、立憲改進党の党首として議会政治確立のため活動しました。伊藤博文は日本で最初の内閣総理大臣であり、初代の貴族院議長です。大日本帝国憲法の起草の中心的役割を果たしました。
 ところで、4つ目の台座には銅像がありません。これは、4人目を人選できず将来に持ち越されたといわれています。また、「政治に完成はない、未完の象徴」という意味もあるといわれています。

 中央広間の四隅には、春夏秋冬の日本の四季を描いた油絵があります。当初は陶器のモザイクで作る計画でしたが、時間と費用がかかり過ぎるため、油絵に変更されました。作者によると、この風景のモデルは、あくまでも想像上のものだということです。

春夏秋冬の日本の四季を描いた油絵