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参議院の動き

ベトナム社会主義共和国主席夫妻歓迎会

令和5年11月29日

公式実務訪問賓客として来日されたヴォー・ヴァン・トゥオン・ベトナム社会主義共和国主席及び同令夫人が令和5年11月29日 (水)、国会を訪問し、両院議長主催による歓迎会が衆議院議場において行われ、トゥオン国家主席が国会演説を行いました。

額賀衆議院議長は歓迎の挨拶で、両国はこれまで、政治、経済、安全保障、文化、人的交流など幅広い分野で緊密に連携しており、本年9月には、外交関係樹立50周年を迎え、さらに今次訪問にあたり両国関係は「アジアと世界における平和と繁栄のための包括的戦略的パートナーシップ」に格上げされ、かつてないほど強固なものになった旨述べました。また、この歴史的な節目にあたり、両国関係を大きく飛躍させるため、日本の国会としても貢献したい旨述べました。

トゥオン国家主席は、日本はベトナムの最重要な経済パートナーであり、ベトナムが最も困難な時期に、国交正常化を果たした最初の先進国の一つであり、現在に至るまで、日本のODAはベトナムの発展において非常に重要な役割を果たしているとした上で、日越友好議員連盟を始め、長きにわたり培われた緊密な議員間交流は、両国関係の重要な架け橋であり、かつ、貴重な財産となっている旨述べました。

また、岸田総理大臣と両国間の関係を「アジアと世界における平和と繁栄のための包括的戦略的パートナーシップ」に格上げする共同声明を発表したことにより、地域と世界の平和と安定に貢献する新たな章を切り開き、気候変動対策、グリーンエネルギー、DX、グリーンFDI、グリーンファイナンス、新世代ODAという新しい分野への対応にまで広がるとした上で、政治のあらゆるレベルでの相互往来、経済協力、防衛・安全保障協力、人的交流、再生可能エネルギー・気候変動への適応、多国間フォーラムでの連携の6つの分野において協力関係を発展させていく必要性を強調し、こうした考えの下、日本がアジア太平洋とインド洋を始め、世界の平和と安定の維持に重要かつ積極的な役割を果たすことを支持する旨述べました。

さらに、長年にわたりベトナムを支援していただいた日本の国会と日本国民に感謝するとともに、日本の国会が、両国関係の持続可能な発展に貢献し続けることを期待する旨述べました。

最後に、尾辻参議院議長は、トゥオン国家主席夫妻の国会訪問は無上の喜びであるとし、本年9月に訪越した際、トゥオン国家主席に温かく迎えられたことについて感謝の意を表した上で、日越両国の強い絆の源には、困難さえも糧として成長しようとする共通の心意気があることをハスと桜の花になぞらえつつ言及し、世界が多くの困難に直面している現状にあっても、より強固となったパートナーシップの下で両国が共に立ち向かうならば、必ずや困難に打ち勝つことができるとの確信を示して、この日、トゥオン国家主席がその新たな第一歩を刻んだ旨述べました。

歓迎会には、衆参両院の303名の国会議員が参列しました。

ヴォー・ヴァン・トゥオン・ベトナム社会主義共和国主席演説原稿

尾辻参議院議長挨拶