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  5. 「議員派遣の問題」、「常会の1月召集の問題」、及び「両院議院運営委員会の合同理事会開催の問題」について報告

参議院のあらまし

「議員派遣の問題」、「常会の1月召集の問題」、及び「両院議院運営委員会の合同理事会開催の問題」について報告

参議院改革協議会報告書

 本協議会は、今般議長から諮問された「参議院の独自性発揮と審議充実のための議院の組織及び運営の改善について」の検討項目の選定を行い、「本協議会において直ちに検討するもの」三項目を含む十四項目を決定した。

 右のうち、本協議会において直ちに検討することとなった「議員派遣の問題について」外二件については、結論を得たので検討の経過を付して別紙のとおり報告する。

 昭和六十年二月二十八日

参議院改革協議会座長 斎藤十朗

参議院議長 木村睦男 殿


(検討の経過)

 本協議会は、去る二月五日、運営委員会を設置するとともに、運営委員会において、議長から諮問された「参議院の独自性発揮と審議充実のための議院の組織及び運営の改善について」の検討項目の選定等を行うこととした。

 運営委員会は、十四日及び十九日の両日にわたり、議長から諮問された五項目を始め、本協議会でこれまで答申し、あるいは引き続き検討することとした事項及び新たに提案された事項等について、鋭意検討を行った結果、「本協議会において直ちに検討に入るもの」三項目、「小委員会を設置し検討するもの」七項目及び「当面、事務局において検討するもの」四項目を選定した。また、「本協議会において直ちに検討に入るもの」三項目については、意見を付して議長に報告することとし、その案文を決定した。

 本協議会は、昨二十七日、運営委員会の右の経過及び結果の報告を聴き、参議院改革のための検討項目の選定について、これを了承した後、引き続き本協議会において直ちに検討に入るもの三項目について協議の結果、運営委員会の報告を本協議会の決定とすることとした。


別紙

一 、議員派遣の問題について
議員派遣については再検討すべきである。その場合、次の意見があった。
1  議員の海外派遣については、その実効を高めるため、委員会単位に行うなど、より具体的な調査目的を定めて行う方途を検討する。
2  委員派遣は、より具体的な調査目的を定めて行うとともに、地方公聴会の活用を図るなど、実地調査の効果を高める方途を検討する。
3  これらの改善に当たっては、予算上の配慮を行う。
二 、常会の一月召集の問題について
 現在の常会は、十二月に召集され、その後約一カ月間のいわゆる自然休会となっている。これは総予算が財政法の規定にもかかわらず、十二月中に国会に提出されないためである。
 よって、本問題の検討に当たっては、まず、総予算の十二月提出について政府に対し善処を求める必要がある。
三 、両院議院運営委員会の合同理事会開催の問題について
 本問題については、既に、本協議会において、衆・参両院にかかわる問題について協議するため、両院議院運営委員会合同理事会の開催に努める旨の答申(五七・二・二四)を行っているので、その実現を図るべきものと考える。