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参議院のあらまし

「参議院本会議議事速報」及び「参議院予算委員会総括質疑速報」の発行について改革協小委員会の検討結果を報告

参議院改革協議会小委員会報告書

 本小委員会は、「参議院本会議議事速報」及び「参議院予算委員会総括質疑速報」の発行について鋭意検討を行った結果、結論を得たので報告する。

 平成七年二月八日

参議院改革協議会小委員長 田沢智治

 参議院改革協議会座長 小川仁一 殿


「参議院本会議議事速報」及び「参議院予算委員会総括質疑速報」の発行について

 開かれた分かりやすい国会を目指すためには、審議の内容を中心とする国会の情報を直接、間接を問わず国民に広くかつ速やかに知らせるシステムを整備していくことが必要である。

 そのためには、委員会公開の問題、委員会会議録の公共図書館への提供、会議録の早期発行あるいは「速報」の発行、テレビ中継による映像の提供、検索のためのコンピューターを用いた会議録データベースの構築、さらには現在まで未公開の秘密会会議録の公開の問題等、検討すべき課題は多い。

 本小委員会は、昨年十二月の再発足に当たって、当面の検討項目を選定した際にもこれらの観点を含めテーマ選びを行ったところである。

 これらの検討項目のうち、会議録の早期発行については、従来からその実現のための方策が講じられてきたが、会議録の性格上、その発行期日を大幅に短縮することはなお困難な実情にある。そこで、ワードプロセッサー等OA機器の整備拡充を図り、さらに、事務体制の工夫を加え、正規の会議録とは別に、当面、他の会議と競合することの少ない本会議及び予算委員会総括質疑についてその内容を「速報」の形で発行する方途について検討した。

 その結果、本小委員会は、他の問題に先立ち、本会議及び予算委員会の総括質疑について、次の要領によりそれぞれ「速報」を新たに発行することが適当であるとの意見で一致した。

「参議院本会議議事速報」及び「参議院予算委員会総括質疑速報」発行要領
一、発行開始時期
 本会議議事速報については平成七年三月一日以降開かれる本会議から、予算委員会総括質疑速報については第百三十二回国会予算総括質疑から発行する。
二、配付
 会議の翌日に全議員に配付する。その他、各会派事務室、政府委員室、記者クラブ等にも配付する。
三、会議録との関係
 「速報」は、最終校閲を完了していない速記録原稿によって作成した未定稿版とする。参議院規則に基づく会議録及び予算委員会会議録は、更に最終校閲を加えて従来どおり作成する。
四、「速報」に掲載する内容
 速記を付した部分はすべて掲載するほか、予算委員会総括質疑速報においては答弁者の確認等の参考に供するため答弁者名簿を付する。その他の会議録掲載事項は掲載しない。
 なお、予算委員会総括質疑速報については、午後六時以降の審議分は「その二」として後刻配付する。
五、発言訂正等の取扱い
1  「後刻速記録を調査して措置する」こととされた発言等であって、当日の午後六時までにその取扱いについて結論が得られた発言については、次のように取り扱う。
 なお、午後六時までに結論の得られない発言については、「速報」には原発言のまま掲載し、会議録において処置する。
(1)  会議録から削除することに決した発言については、当該部分を削除し、太線(―)を用いて表示する。
(2)  訂正することに決した発言については、所定の手続を経た上訂正して掲載する。
2  発言者から訂正請求が出された発言については、次のように取り扱う。
(1)  単純な言い間違い等で記録部において事務的に処理できるものは訂正して掲載する。
(2)  その他のものについては、議長あるいは委員長の決裁を得た上訂正して掲載するが、午後六時までに決裁が得られないものについては原発言のまま掲載し、会議録において処置する。