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政策担当秘書資格試験

政策担当秘書の業務

事務所によって、政策担当秘書の職務は様々です。ここで紹介するのは、議員会館など国会活動のベースになる事務所で行う仕事の一部です。この他にも様々な業務があり、他の秘書と分担して行うことになります。

CASE1 政策研究

議員から『ダイオキシンの土壌汚染の問題は今どうなっているか調べてくれ。』との指示がある。

議員の所属委員会等の問題については日常的な勉強が必要です。特に時事問題や長期的な政策の研究、あるいは党の政策の研究、立案などです。新聞や他の資料のスクラップをはじめ、各テーマの主要論点について議員に尋ねられたら短時間で答えられるだけの準備が必要です。政策担当秘書は議員の目になり耳になる立場です。

CASE2 会合の設定、説明者の人選・依頼

消費者契約法案について作業チームで各界の意見を聴く。

議員が会合を主催し、あるいは事務局を担う場合は、党の政策スタッフと協力しながら会合の設定や説明者の人選・依頼をします。必要に応じて会議用のレジュメも作成します。

CASE3 議員提出法案の準備

不法投棄業者に処理費用負担と相応の罰則を定める議員立法をする。

多くの場合、議員連盟や勉強会等のグループが議員立法をします。議員がグループの中心メンバーである場合、政策担当秘書は以下の準備等を行います。

  • 国会図書館に海外の立法例の調査を依頼する。議院の調査室に関係法令の調査を依頼する。
  • 厚生労働省、環境省、不法投棄反対の団体、廃棄物処理業者、関係自治体、専門家から意見を聴く。
  • 党の機関で意見を調整した上で、党の政策スタッフと協力し素案を作る。
  • 議院の法制局に素案を示し、協議の上、法案の骨子・要綱の作成を依頼する。
  • 骨子・要綱に基づき、党の機関で議論のうえ、法案の成文を法制局に依頼する。
  • 法制局の審査を経た成文を得て党の機関の了承を得ながら、他党と調整しつつ国会に提出する。

CASE4 法案に対する委員会質問案の作成

議員が政府提出法案について委員会で質疑をする。

一般に議員の活動の場は、委員会が中心になります。委員会質疑の予定が決まると政策担当秘書は忙しくなります。ある程度先を見越して資料収集することが大切です。

  • 法案の内容を理解し、国会図書館、調査室に必要に応じて調査を依頼する。
  • 関係省庁に資料請求やレクチャーの依頼をする。
  • 利害関係のある団体や学識経験者等の意見を聴く。
  • 党や議員の意向を踏まえ質問案を起草する。
  • 質疑の前に、関連の省庁に質問の内容を知らせる。各省庁は議員会館等に質問の詳細を聴きに来るので、場合によっては答弁についても要望を出す。

政策担当秘書資格試験合格者のためのオリエンテーション事務局「政策担当秘書のための立法調査等業務マニュアル」(参考資料)を基に作成。