請願

 

第193回国会 請願の要旨

新件番号 425 件名 難病患者が安心して生き、働ける社会の実現に関する請願
要旨  パーキンソン病は、指定難病の一つで進行性の病気である。パーキンソン病は、現時点では治る病気でも進行を止めることのできる病気でもない。平成二十七年一月からは「難病の患者に対する医療等に関する法律」(難病法)が施行され、ここ数年原因究明の研究は目覚ましく、パーキンソン病薬の開発も進んでいる。日々服薬を続ける患者にとって医療費の負担は深刻である。所得によって上限は設けられていると言っても、法制定前よりも自己負担が増えた患者が圧倒的に多いという現実が全国パーキンソン病友の会全会員を対象に実施したアンケート調査でも浮き彫りになっている。同時に、パーキンソン病患者が今一番期待しているのは完治療法の開発である。
 ついては、このような実状を踏まえて、次の措置を採られたい。

一、パーキンソン病の完治療法開発を目指し、研究体制、研究費用の充実に国は全力を挙げること。
二、指定難病の医療費について、自己負担の軽減を図ること。
三、希少性要件などを理由にパーキンソン病を指定難病から外すことのないようにすること。
四、難病患者・家族が安心して暮らせる社会を実現するための施策を実施すること。

一覧に戻る