令和8年1月9日~18日
参議院は、ODA調査派遣第3班(団長大家敏志議員、打越さく良議員及び横山信一議員)を、令和8年1月9日(金)から1月18日(日)まで、エジプト・アラブ共和国及びトルコ共和国に派遣しました。
エジプト・アラブ共和国では、首都カイロにおいて、清掃や学級会等の「特別活動」を含む日本式全人的教育を行っているエジプト日本学校(オブール校)(技術協力、円借款、協力隊)、カイロ都市圏と郊外(特にピラミッド)とを結び深刻な交通渋滞や大気汚染等の社会課題の解決等を目指すカイロ地下鉄4号線整備事業のエルレマヤ駅(円借款)、古代エジプト文明の歴史的文化遺産の保存修復・展示・研究・教育等の諸機能の強化等を図る大エジプト博物館(技術協力・円借款)、2023年10月以降のガザ情勢悪化を受けてガザ地区から緊急搬送された重症患者等を受け入れている病院に対する緊急医療支援(WHO連携)等の対象となったダール・アルシファー病院(無償、技術協力)、同国の女性の社会進出を支援する「カイロ県オールド・カイロ地区低所得層女性のエンパワーメント及び就労支援計画」を実施しているゴズール開発基金の職業訓練施設(草の根無償)をそれぞれ視察し、事業の概要や成果、今後の課題等について説明聴取や意見交換を行いました。
また、アブデル・ラティーフ教育・技術教育大臣、モルシー社会連帯大臣、アルマシャート計画・経済開発・国際協力大臣、カマール上院外交委員長及びヤセル同副委員長と懇談し、同国における開発課題や我が国の開発協力の在り方、要望事項等について率直な意見交換を行ったほか、同国で活躍するJICA専門家、JICA海外協力隊員、在留邦人企業関係者との意見交換を行いました。
トルコ共和国では、首都アンカラにおいて、首都の水需要増大に対応するアンカラ給水計画のうち老朽化した導水管の更新サイト(円借款)、同国の省エネ活動を後押しするため我が国が実施した技術協力やその成果をいかした第三国研修(中央・南アジア・黒海・バルカン地域)に取り組んだ国立省エネルギーセンター(技術協力、第三国研修)を視察しました。
また、2023年のトルコ南東部を震源とする地震(以下、「トルコ・シリア地震」という。)の被災地であるハタイにおいて、円借款(中小零細企業のための震災後支援事業)を通じて支援を受けた被災中小零細企業を視察しました。
さらに、イスタンブールにおいて、同市の商業地区(欧州側)と住宅地区(アジア側)を分断するボスポラス海峡に架かる2か所の橋梁の慢性的な交通渋滞と大量の排気ガス排出の課題解決のために整備されたボスポラス海峡横断地下鉄整備事業のイェニカプ駅(円借款)を、また、アナトリア地域を震源とする大地震に備え、同国における防災科学技術の確立と防災リテラシーの向上に貢献するゲブゼ工科大学のマルマラ地震工学試験センター(マルテスト)(SATREPS)をそれぞれ視察しました。
各視察先では、事業の概要や成果、今後の課題等について説明聴取や意見交換を行いました。
加えて、チェリク財務副大臣、カラハン・イルラー銀行総裁、ユルドゥズ自治体連合事務総長、タシデレン内務省災害緊急事態対処庁副総裁とそれぞれ会談し、同国における各種開発課題や我が国の協力に対する要望等について率直な意見交換を行ったほか、カレンデル・トルコ海軍司令部後方支援部長よりトルコ・シリア地震における同国海軍艦船の活動状況に関する説明を受けました。また、土日基金関係者、JICA同窓会関係者、在留邦人企業関係者やゲブゼ工科大学で防災研究に取り組む我が国の学識経験者との意見交換を行いました。