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参議院の動き

第11回G20国会議長会議(P20)への参議院副議長の参加

令和7年10月1日~2日

第1セッションでの福山副議長の発言(令和7年10月14日) クリックすると拡大写真がご覧いただけます
第1セッションでの福山副議長の発言

ケープタウン空港での南ア議会関係者出迎えの写真(令和7年10月14日) クリックすると拡大写真がご覧いただけます
ケープタウン空港での南ア議会関係者出迎え

カナダ上院議長との会談の写真(令和7年10月14日) クリックすると拡大写真がご覧いただけます
カナダ上院議長との会談

シンガポール国会議長との会談の写真(令和7年10月14日) クリックすると拡大写真がご覧いただけます
シンガポール国会議長との会談

第11回G20国会議長会議(P20)は、令和7(2025)年10月1日(水)及び2日(木)、南アフリカ共和国・クレインモンドにおいて開催され、参議院を代表し、福山哲郎副議長が1日(水)に行われたセッションに参加しました。

福山副議長は、第1セッション「災害強靱性・対応の強化」において、冒頭、日本が法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の堅持・強化のため、力を尽くす決意だと表明しました。次いで、東日本大震災発生当時、内閣官房副長官として対応に当たった際に我が国がG20諸国を始め世界中から受けた多大な支援に改めて謝意を表明した後、アフリカやアジアにおける災害早期警戒システムの整備や各国の防災担当行政官等を招いての研修など、防災分野での日本の国際協力について発言しました。またウクライナ戦争の一日も早い終結を求めるとともに、ガザ地区における深刻な人道危機について遺憾の意を表し、災害に対する復興支援のみならず、ウクライナやガザの復旧・復興に向けても、国際社会の結束を呼び掛け、日本はその知見を活かし、最大限力を尽くす旨強調しました。

福山副議長は、今次会議の前後に日本国内において皇室経済会議等の重要な公務等に出席する必要があったことから、短期間の南アフリカ滞在となったものの、セッションでの発言のほか、カナダ上院議長、シンガポール国会議長、欧州議会副議長と二国間会談を行い、安全保障、経済協力、人的交流、議会外交の強化等について議論を重ねるとともに、南アフリカ国民議会議長及び全国州評議会議長、イタリア上院副議長、モーリシャス国民議会副議長を始め参加国議長等と立ち話を行いました。モーリシャス国民議会副議長からは、福山副議長の発言に関し、日本のモーリシャスにおける気象観測・予警報能力向上に向けた防災協力について謝意が示されました。さらに、先方から要請を受けつつも二国間会談の調整がつかなかったドイツ下院副議長とは公式夕食会の場において席を隣とし2時間以上にわたり懇談を行いました。

お会いした議長及び副議長のうち、シンガポール国会議長は2023年11月に参議院の招待により、欧州議会副議長は本年5月に衆参両院の招待により訪日され、またイタリア上院副議長は本年8月に参議院を訪問し、福山副議長と懇談をされた方であり、今回のG20国会議長会議は、参議院と諸外国議会とのハイレベルの交流を継続的につなげていく上でも重要な機会となりました。

また会議の成果文書である共同声明には、防災対策、気候変動、食料・エネルギー安全保障、SDGs、ジェンダー等への議会の取組が盛り込まれたほか、現在進行中の戦争・紛争に鑑み、民主主義と法の支配が平和と安定の礎であり、持続可能な開発のために不可欠であることを再認識しつつ、全ての当事者が国連憲章の原則に整合的な形で行動し、国際法の下の義務を遵守しなければならないことを強調する日本の提案も反映されました。

G20諸国及びゲスト国等から30名以上の議長・副議長を始めとする各国議会代表の出席の下で開催された今次会議は、10月2日(木)の閉会式において共同声明を全会一致で採択し、閉幕しました。