参議院の動き

全国戦没者追悼式

尾辻参議院議長 追悼の辞

本日ここに天皇皇后両陛下のご臨席を仰ぎ、全国戦没者追悼式が執り行われるにあたり、謹んで哀悼の誠を捧げます。

日本中が焼け野原になった、あの日から今日で79年が経ちます。

戦争で父を亡くし、二十歳の時には両親のいなかった私には、今日ここにお集まりの戦没者の遺族の皆さんが、母であり兄弟でした。

戦没者の妻である、お母さん達に、ずっと「父のぶんまで100歳、いや120歳まで長生きをしてください」と、言い続けてまいりました私が、83歳になりました。

参議院議長として、この場で追悼のことばを述べるのは、今年が最後であります。

しかし戦没者の遺族のひとりとして、これからも命の限りを尽くして「 絶対に戦争だけはいけない 」と、平和の大切さを訴えて参ります。

何があっても、皆様のことを忘れることはありません。そのことをお誓い申し上げて、私の追悼の言葉といたします。

令和6年8月15日

参議院議長 尾辻秀久