参議院は、ＯＤＡ調査派遣第３班（団長宇都隆史議員、太田房江議員及び鈴木宗男議員）を、令和２年１月１０日（金）から１月１８日（土）まで、タンザニア連合共和国、ウガンダ共和国及びエチオピア連邦民主共和国に派遣しました。

　タンザニア連合共和国では、ダルエスサラームにおいて、「タンザニア野球ソフトボール連盟野球グラウンド整備計画」（草の根文化無償資金協力）によりスポーツ教育の場として整備されたアザニア中学校野球場、「ダルエスサラーム市交通機能向上計画」（無償資金協力）により安全で円滑な市内交通の確保のため整備されているゲレザニ交差点、５Ｓ・ＫＡＩＺＥＮを取り入れ市民への医療サービス向上を図るムヒンビリ国立病院（青年海外協力隊を派遣中）を視察し、事業の概要、成果や今後の課題等について意見交換を行ったほか、国立博物館の視察、日本企業関係者、国際機関邦人職員、青年海外協力隊隊員と意見交換を行いました。

　また、主要地方都市の一つであるアルーシャを訪問し、草の根・人間の安全保障無償資金協力による教育施設・機材の整備を行ったさくら女子中学校及びキマンドル中学校を視察し、事業の概要、成果や今後の課題等について意見交換を行ったほか、ＪＩＣＡ専門家、日本企業関係者と意見交換を行いました。

　ウガンダ共和国では、「クイーンズウェイ変電所改修計画」（無償資金協力）を通じて首都カンパラ中心部への電力供給の向上により同市の経済活動及び市民生活の改善を図るため改修された変電所、「ナイル架橋建設計画」（有償資金協力）によりケニアとウガンダを繋ぐ北部回廊の輸送能力増強のために建設されたナイル川源流橋、保健サービスの質の改善のため日本のマネジメント手法を取り入れるエンテベ地域中核病院（青年海外協力隊を派遣中）、「コメ振興プロジェクト　フェーズ２」（技術協力）を実施し同国の食料安全保障及び農家の生計向上に資する農業技術普及を行う国立作物資源研究所を視察し、事業の概要、成果や今後の課題等について意見交換を行いました。また、ムセベニ大統領及びカダガ国民議会議長をそれぞれ訪問し、我が国の援助の在り方や今後の両国関係発展に向けた課題等について意見交換を行ったほか、ウガンダ国民議会視察、日本企業関係者、青年海外協力隊隊員及び国際機関・ＮＧＯ邦人職員と意見交換を行いました。

　エチオピア連邦民主共和国では、「女性起業家支援計画」（有償資金協力）による小規模融資等の支援を受けている印刷会社や、「品質・生産性向上、競争力強化のためのカイゼン実施促進能力向上プロジェクト」（技術協力）を実施している靴製造企業を生産現場も含めて視察し、事業の概要、成果や今後の課題等について意見交換を行いました。また、アドマス財務国務大臣を訪問し、我が国の援助の在り方等について意見交換を行ったほか、アディスアベバ大学博物館の視察、青年海外協力隊隊員、日本企業関係者と意見交換を行いました。