参議院は、ＯＤＡ調査派遣第３班（団長江島潔議員、堂故茂議員及び蓮舫議員）を、平成30年１月８日（月）から１月18日（木）まで、ナイジェリア連邦共和国、コートジボワール共和国、ベナン共和国及びフランス共和国に派遣しました。

　ナイジェリア連邦共和国では、太陽光発電施設の導入による安定した電力供給の実現や無収水削減に取り組む連邦首都区水道公社のウスマダム浄水場（無償及び技術協力）、ナイジェリア国内北東部からの避難民のＩＤＰキャンプにおける改良パーボイル米研修の取組、女性を対象に、生計向上を目的とした職業技術の習得を図るドゥルミ職業訓練施設（草の根・人間の安全保障無償）、住民の保健意識改善及び保健医療サービスの活用推進を目指すラゴス州における貧困層のための地域保健サービス強化プロジェクト（技術協力）及び日系企業の現地工場を視察しました。

　また、ウドマ予算・国家計画大臣、アデオスン財務大臣及びオンエアマ外務大臣を訪問し、ナイジェリア連邦共和国に対する我が国の援助の在り方等について意見交換を行ったほか、現地駐在国際機関関係邦人や日系企業関係者との意見交換を行いました。

　コートジボワール共和国では、コメの生産、精米、流通、消費のバリューチェーン全体の底上げを図り、一層の国産米流通を図ることを目指す国産米振興プロジェクト（技術協力）、生徒数の増加が著しいアビジャン郊外のアニャマ・シュナイデー地区において教室の建設等を行ったアニャマ・ノール複合小学校（草の根・人間の安全保障無償）及び過度に交通が集中するアビジャン市中心部のソリブラ交差点の立体化による渋滞緩和等を行う日本・コートジボワール友好交差点改善計画（無償）を視察しました。

　また、ゴン＝クリバリ首相、クリバリ農業・農村開発大臣、メイテ動物・水産資源省官房長及びクアシ国民議会外交委員会副委員長等を訪問し、コートジボワール共和国に対する我が国の援助の在り方等について意見交換を行ったほか、日系企業関係者、現地駐在国際機関関係邦人との意見交換を行いました。

　ベナン共和国では、ベナンで唯一の日本語学校であるたけし日本語学校（草の根文化無償）、農民間普及アプローチにより、生産量の増大を図る内水面養殖普及プロジェクト（技術協力）、ベナンで唯一体育大学に柔道場を建設し、畳の供与を行った国立青年体育学院柔道場（草の根文化無償）及び病棟の新設や医療機材等の整備を行うことで、地域住民の母子保健サービスへのアクセス改善が図られたラギューン母子病院（無償）を視察しました。

　また、タロン大統領、ウンベジ国民議会議長及びベナン・日本友好議員連盟関係議員を訪問し、ベナン共和国に対する我が国の援助の在り方等について意見交換を行いました。さらには、ＯＤＡ関係邦人事業者や青年海外協力隊員、ベナン人ＪＩＣＡ研修経験者との意見交換を行いました。

　フランス共和国では、ビリ欧州・外務省グローバリゼーション・文化・教育・国際開発総局長及びギケーロ・フランス開発庁（ＡＦＤ）戦略・パートナーシップ・対外広報局理事を訪問し、マクロン政権の下でのＯＤＡ政策の方向性、日本とフランスとの経済開発分野における協力の在り方等について意見交換を行ったほか、日系企業関係者との意見交換を行いました。