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参議院の動き

参議院70周年記念論文表彰式

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 聴覚障害者もいきいきと暮らせる社会を

大阪府  大阪府立堺聴覚支援学校中学部 3年

八木 いずみ

私が、もし、国会議員になったらしたいことは『聴覚障害に対する差別をなくしたい。』です。聴覚障害に対する差別は今でも続いています。そして私も差別について色々不満や困っていることがあります。そして、差別をなくすためにはどうしたらいいのか考えました。ろう学校だけでなく一般の学校でも手話ができるようにしたい。どこの学校でも手話を学べるようにしたら、聞こえる友達も増えるしコミュニケーションも楽しいだろうなと思います。皆と交流できて、楽しく話せるような日本だったらとてもうれしいです。

次は、私が困っていることです。それは、テレビの字幕が生放送でも出るようにしたい。生放送だと字幕が遅れていたり、なかったりするのは嫌です。でも生放送だと、その場で聞いて早く文字を打つのは本当に大変なのはわかります。けれど、工夫してなんとか字幕が出るようにしてほしいなと思います。深夜のアニメも字幕がないことが多いので、あったらいいなと思っています。深夜のアニメは生放送じゃないのに字幕がないのが不思議です。

そして聞こえる人と話す時も困ります。多くの聞こえる人はしゃべるのが早いし声が小さいので聞きづらいです。解決する方法はたくさんあります。ゆっくり話してもらう。紙に書いてもらう。口を大きくしてもらう。体の動きも加えてもらう。など、いろいろあります。私が考えたのは、メガネをかけたらメガネに字幕みたいなのが出て話せる。私はそのメガネを作れるような案があります。それは、メガネにマイクみたいなのがあって相手の声を聞きとって、字幕みたいなのが出るのはできそうだなと思いました。本当に作れたらなぁと思います。でも良く考えたら、マイクで聞きとるなら、相手がきちんときれいな発音でしゃべる必要があるので間違って字幕が出る場合もあります。完璧で役に立つアイテムを考えるのってとても難しいなと思いました。ミュージカルの時、字幕をつけてほしい。この前、劇団四季のミュージカルの時、横に字幕があったのでわかりやすくてよかったです。楽しく見れたし、あった方がうれしいと思いました。LIVEの時、歌詞をつけてほしい。私がとても大好きなAAAのLIVEに行った時、歌い始めの時、何の曲と思いつくまで時間がかかるし、歌詞も「今どこ!?」って思うのがたくさんありました。なくてもなんとか楽しめましたが、あった方がもっと楽しめるんだろうなと思いました。お母さんに「何の曲?」といちいち聞いてしまってお母さんもめんどくさいんだろうなと思いました。私にとってはあった方が助かります。電話も字幕があったらいいな。これは無理と思うけど…、テレビ電話なら手話で話せると思いますが…。こうしてほしいっていうのをいくつか言いましたが気づいたらほとんど字幕のことばかりでした。なので、私たち耳が聞こえない人たちは字幕があることによってもっと楽しくなるし幸せだと思います。

差別がありすぎて嫌になります。私たちの事や気持ちをもっとわかってほしいなと思います。障害の人達にとって役に立つ事や喜ぶことをしたいです。議員になったらしたいことはたくさんあります。今、聴覚障害者にとって役に立つアイテムがいくつかあります。もっと増やしたいし、思っていることを実現したいです。今、デジタル技術は進化しているし、色々研究しています。私が一番楽しみにしていることは、将来耳が聞こえるようになる薬です。将来、発明して作れるようになったら、私はとてもとてもうれしいです。耳が聞こえるようになる薬、本当に欲しいです。正直、できそうだなって思っています。目が不自由な人達は目が良くなる薬があると聞いたので、耳が聞こえない人達が聞こえるような薬もできるんじゃないかなと期待しています。でも、そのような薬はできないかもしれません。できなくてもしっかりと人生を歩んでいきたいと思います。薬はできなくても、障害があってもいきいきと暮らせる社会になってほしいと思います。