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参議院の動き

参議院70周年記念論文表彰式

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 高齢者が暮らしやすい世の中を

兵庫県  小林聖心女子学院中学校 2年

鈴木  葵

私が国会議員になったら、高齢者が快適に暮らせる社会をつくる法案を国会に提案します。

これからの日本は高齢者がますます増えていきます。私の祖父と祖母も80歳を超えており、高齢者の1人です。祖父と祖母は、特に困っている事が大きく2つあります。

1つ目は、病院へ行く事です。病院は家から少し離れている場所にあります。祖母は病院に入院したことがあり、今でも定期検査や薬をもらいに行きます。病院に行くまでに時間がかかっており、苦労しています。

2つ目に困っている事は、毎日生活に必要な食材や生活品を購入する事です。スーパーも家から遠くて不便です。今では、インターネット通販ができるという便利なものがありますが、生鮮食品は実際に物を見て選びたいと祖母が言っております。高齢者にとっては、どこへ行くのも帰るのもひと苦労です。そして、世間の高齢者の方には1人で暮らしている方も多くいます。1人だと何かあった時に大変であり、住む場所も良い環境でない事が多いのです。1人で暮らしていると話し相手もおらず、オレオレ詐欺にだまされている人もいます。

そこで、高齢者が困っている事を解決するために、私は3つの法案を提案します。

1つ目は、高齢者向けに低価格で提供できるマンションです。高齢者向けマンションは、防火設備がちゃんとされており、火事になる心配もありません。高齢者は、買い物に行くのも大変なのでマンションの中にスーパーをつくります。外出しなくても買い物が出来るようになります。そして、高齢者は車いすの人が多いので、マンションの中にバリアフリー設備を入れ、エレベーターも多く設置します。私の祖父と祖母は、病院に行くのが大変なのでマンションの中に病院もつくります。マンションの中に病院をつくる事で具合悪くなった場合、すぐに診てもらえます。マンションにすることで1人暮らしではなくなり、たくさんの友人もつくる事ができ、明るい生活で暮らせます。

2つ目は、一般的にいえば高齢者向けタクシーです。どこかに出かけて帰ってくる時、荷物が多くなりいっぱいになる事があります。その時には高齢者向けのタクシーを使えば非常に便利です。例えば3キロまではどこに行っても一律1,000円にします。距離によって定額料金にする事で高齢者向けタクシーを利用してもらいやすくします。高齢者の足の代わりになります。

3つ目は、高齢者専用の歩道をつくる事です。私は、以前ある道で高齢者の方がケガをされているのを目撃しました。私が学校から帰って来た時、何人かの小学生がふざけて走ったり、横に広がりながらしゃべっていました。たくさん荷物を持って、腰が曲がっているおばあさんが歩いていると、その小学生が背負っているランドセルがあたり、おばあさんが近くの階段に落ち、しりもちをつき、倒れてしまい、立ち上がれない状況だったので近くにいた小学校の警備員の人に助けを求めました。このように私達の身近な所で色々事件が起きています。そのため、高齢者向けの歩道をつくる事によって、自転車の事故や色々な事件など解決できます。そして、高齢者の方が散歩するのが多くなり、その歩道にはいすやテーブルがあり、すれ違った人ともお友達になれたり、助け合ったりしてたくさんの会話をし楽しい時間が過ごせると思います。

私は、この3つの法案を国会で提案して、よりよい高齢者社会をきずける事が出来るように実現します。近くにいる人が困っていたら、助けるというあたりまえの事を日本中のみんなが助け合えたらなと思います。そして、世間が困っている事をよく知り、それをどんどん解決していくという国会議員になれたら嬉しいです。