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参議院の動き

参議院70周年記念論文表彰式

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 女性の社会進出

滋賀県  彦根市立稲枝中学校 1年

田中 美沙希

私は、女性の社会進出は以前より改善してきていると思いますが、まだ不足していると思います。

私のお母さんは、子育てのために15年間ずっと続けていた仕事をやめました。ある日の会話の中で母が、
「仕事をやめたけれど、今考えたら、もっと育休制度が良かったらもう少し働けたかもしれない。」
と、言っていました。私が生まれた頃は、育休を取る人があまりいなかったそうです。現在でも、働き続けたいけど、続けられない人、新たに働きたいけど、働ける場所が見つからない人がいると思います。そのような問題を解決するために、私が国会議員になったら、女性が活躍できる社会を作ることを実現したいです。

女性が活躍できる社会にするために、3つの改善すべき事を考えました。

1つ目は、保育園不足です。今は実現している所もありますが、保育園と幼稚園が一体化した施設を増やした方がいいと思います。また、東京など人口が多い都市部は、待機児童がたくさんいるのに対し、私の住んでいる所の近くの保育園は、定員割れしています。少しでも地方に住んでもらうために、国が住宅補助やその人を採用した企業に補助金を出すと、地方の過疎化改善にもつながると思います。

保育園不足は、保育士不足が原因でもあります。保育士を増やすには、結婚したり、子供が生まれたりしても、そのまま続けられるようにしたり、給料をアップさせたりすると、保育士の魅力が上がると思います。保育士は、子供のなりたい職業のベスト10に入っています。待遇改善されれば、もっと人気が上がると思います。保育士の資格をとるのは大変です。だから、保育士の補助の資格を作ったらいいと思います。私のお母さんは、ボランティアで保育園で読みきかせをしています。保育士になりたかったけれど、資格がとれる大学にいけなかったそうです。今でもなりたいそうです。お母さんがしている読みきかせボランティアの中には、定年退職した人や子育てを終えた人がたくさんいます。そのような人も保育士の補助の資格をとることができれば、保育士補助という仕事が成り立つと思います。

2つ目は、時短勤務です。現在は、小学校に入るまでですが、小学校3年生までに変更したらいいと思います。変更すると、学童保育の不足が改善されると思います。また、3歳未満の子供がいる場合は、勤務時間を自分で決められるようにしたらいいと思います。彦根市では、育児休業中の仕事をする人を事前に登録することを行っています。育児休業中の人の分の仕事は、登録した人がやってくれるので安心して休むことができます。時短勤務でも、この方法が使えたらいいなと思います。この方法が、一般企業でも活用できれば、育休や時短勤務をとりやすくなると思います。また、一般企業に、もともとそこで働いていて定年退職した人が登録すれば、人材を役立てることができると思います。

3つ目は、子供を連れて来ても、安心して預けられる場所がある、資格をとるために勉強できる所を作ることです。一度仕事をやめた人が再び就職するには、資格があった方がいいと思います。しかし、子供がいると、なかなか勉強をすることができません。この施設を作ることができれば、安心して勉強ができ、再就職につながると思います。もしここで勉強をして、介護の資格や保育士の資格がとれたら、介護士や保育士の人手不足解消につながるのではないだろうかと思います。

現代の女性は、育児だけでなく、介護をするために仕事をやめざるをえない人がたくさんいます。子育てをしながら、介護をしている人もいると思います。この3つの改善すべき事は、介護をする人にも役に立つと思います。また、男の人にも役に立つと思います。

私が大人になった時には、やりたい仕事をやりがいを持っていきいきとできたらいいなと思います。その仕事を、お母さんになっても、おばあさんになっても続けたいです。そんな世の中になってほしいです。

私が国会議員になったら、女性が活躍できる上に社会全体が活躍できる世の中を作りたいです。