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エジプト・アラブ共和国大統領歓迎会
平成28年2月29日
公式実務訪問賓客として来日されたアブドゥルファッターハ・エルシーシ・エジプト・アラブ共和国大統領が平成２８年２月２９日(月)、国会を訪問し、両院議長主催による歓迎会が衆議院議場において行われ、エルシーシ大統領が国会演説を行いました。
大島衆議院議長は歓迎の挨拶で、日本・エジプト両国は、互いに長い歴史と伝統を持つ国として交流を深めてきており、近年、活発な要人往来等を通じて、政治、安全保障、経済など幅広い分野の協力関係を強化している旨述べるとともに、本日の国会演説は、両国関係の更なる発展につながるものとして非常に意義深いことであり、この機会に、両国の議会間交流が、更に活発化することを期待する旨述べました。
エルシーシ大統領は、エジプト国内情勢に関し、国内の諸勢力が合意した「未来へのロードマップ」の最終段階を完了することに成功し、新議会が成立した旨述べたほか、同国が民主主義を尊重し、法の支配、権力分立及び人権尊重の諸原則を高めていく旨強調しました。また、日本・エジプトの関係を国民レベルで豊かにし、更に発展させるため、エジプト議会と日本の国会との関係が緊密化されることを希望する旨述べました。加えて、運輸、保健、教育及び文化等の極めて重要な部門における日本の貢献に謝意を示すとともに、日本の投資家がエジプトの進める多数のプロジェクトに貢献し、両国の共通利益が実現することを歓迎する旨述べました。世界で発生している忌まわしいテロに対しては、集団で立ち向かい、包括的に対抗することが必要であり、高い質を有し、崇高な人間的価値観を教えることに多大な関心を払う日本の教育分野における素晴らしい経験を活用するため、日本と協力していくことを希望する旨述べました。そして、世界に対して優れた国家間関係の模範を示し、人類の幸福と文明の建設のため、共に手を携えていきたい旨述べました。
最後に、山崎参議院議長は、東日本大震災の際のエジプトからの支援に謝意を示した上で、エジプトが、治安回復・経済の立て直しなど喫緊の課題を解決し、中東地域の要として、その安寧に尽力することを期待する旨述べるとともに、日本とエジプトが、政治・経済・文化の各般にわたり良好な関係を築いてきた中、今般の訪日は、両国関係を更なる高みへ導く契機になると確信する旨述べました。
歓迎会には、衆参両院の２６５名の国会議員が参列しました。
アブドゥルファッターハ・エルシーシ・エジプト・アラブ共和国大統領演説原稿 （アラビア語（ＰＤＦ）） （仮訳（ＰＤＦ））