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参議院の動き

参議院ODA調査派遣第3班

平成27年10月21日~10月30日

 参議院は、ODA調査派遣第3班(団長松山政司議員、鶴保庸介議員及び西村まさみ議員)を、平成27年10月21日(水)から10月30日(金)まで、アルゼンチン共和国及びパラグアイ共和国に派遣しました。

 アルゼンチンにおいては、現在、技術協力及び草の根・人間の安全保障無償資金協力を中心に経済協力が実施されていますが、アルゼンチン側の国際協力調整を担当するフェラリス外務副大臣やロッソ外務省国際協力総局長と意見交換を行うとともに、アルゼンチンにおいて日本語で対応できる唯一の診療所であるニッカイ共済会診療所、アルゼンチンで唯一日本語教育をカリキュラムに取り入れた日亜学院を視察しました。また、アルゼンチンに移住した日本人の多くは花卉業を営んでおり、当時JICAの移住事業の一環として設立した園芸試験場が移管された国立農牧技術院(INTA)花卉研究所を視察し、官民連携や三角協力など今後の日・アルゼンチン両国の国際協力の中心となるであろう協力形態に対する調査を行いました。
 アルゼンチンに対する経済協力の重点分野には環境保全が掲げられており、環境に配慮した経済社会の発展促進を目標の一つとしていることからも、アルゼンチン北部のミシオネス州アンドレシート市を訪問し、保護区の管理とその利用改善の現状について調査を行いました。

 パラグアイにおいては、我が国の無償資金協力により供与されたパラグアイ・日本・人造りセンター及び環境情報センター(SEAM)を視察し、また、草の根・人間の安全保障無償資金協力によって教室が増設されたソルダド・デ・ラ・ゲラ・デル・チャコ・イシドロ・サラチョ国立校を視察しました。
 その他にも、我が国が技術協力を行っている職業訓練局(SNPP)電子・電気コース、イグアス湖流域総合管理体制強化プロジェクトに専従しているJICA専門家と意見交換を行ったほか、技術協力の現状を視察しました。
 なお、国内移動にあたっては、我が国の円借款によって建設されたパラグアイ第二の国際空港であるグアラニー国際空港を利用してシウダ・デル・エステを出発し、首都アスンシオンに入りました。その際、空港内でパラグアイ民間航空局のルイス・アギレ総裁から事業概要の説明を受けました。

 アルゼンチンとパラグアイの両国に対する国際協力に当たっては、多くの移住者・日系人が関わっており、こうした日系社会の関係者のほか、JICAボランティアや日本企業の関係者と意見交換を行いました。
 特に、1961年にJICAが設立したパラグアイのイグアス移住地を訪問し、その現況について説明を受けるとともに製粉工場、農家等を視察しました。また、イグアス、エステ両移住地の日本人会関係者とパラグアイにおける日本人移住の歴史等について意見交換を行いました。

フェラリス外務副大臣との意見交換(アルゼンチン)(平成27年10月21日~10月30日)の写真 クリックすると拡大写真がご覧いただけます フェラリス外務副大臣との意見交換(アルゼンチン)

国立農牧技術院(INTA)花卉研究所を視察(アルゼンチン)(平成27年10月21日~10月30日)の写真 クリックすると拡大写真がご覧いただけます 国立農牧技術院(INTA)花卉研究所を視察(アルゼンチン)

ソルダド・デ・ラ・ゲラ・デル・チャコ・イシドロ・サラチョ国立校を視察(パラグアイ)(平成27年10月21日~10月30日)の写真 クリックすると拡大写真がご覧いただけます ソルダド・デ・ラ・ゲラ・デル・チャコ・イシドロ・サラチョ国立校を視察(パラグアイ)

イグアス移住地を訪問(パラグアイ)(平成27年10月21日~10月30日)の写真 クリックすると拡大写真がご覧いただけます イグアス移住地を訪問(パラグアイ)