平成25年6月3日
平成25年6月3日(月)、ジム・ヨン・キム世界銀行グループ総裁は、参議院政府開発援助等に関する特別委員会に出席し、スピーチを行いました。スピーチの中で、キム総裁は、昨年、世界銀行加盟60周年を迎えた日本は、1950年代及び1960年代には最大の借入れ国であったが、今や第2位の出資国となり、東日本大震災という悲劇と闘っている中においても、日本は貧困にあえいでいる人々のサポーターであり続けている旨述べました。また、第5回アフリカ開発会議(TICAD Ⅴ)において、アフリカの持続可能な開発のためには、民間セクターの参加が不可欠であると提唱した旨、平和と安全保障、開発は一体のものであるとの観点から、開発と雇用は将来の紛争を防止するものであり、成長を通して貧困の削減を達成したい旨述べました。さらに、世界銀行としては、各機関と連携して民間の力を借りながら、「極度の貧困の撲滅」及び「繁栄の共有」という目標を達成したいと考えており、日本の技術や経験、知識は重要な資産であり、日本の「カイゼン」というコンセプトをすべての途上国に伝えていきたいと考えている旨述べました。
また、キム総裁は、スピーチの後、ODA特別委員会委員と意見交換を行いました。