参議院の動き

第124回IPU会議議長による声明

2011年4月20日
パナマシティ

3月11日、観測史上最も強力なものの一つとされる地震に続き、猛烈な津波が日本の北東部沿岸を襲った。これにより、破壊は広範囲に及び、被害者は死者、行方不明者を合わせ約28,000人に及んでいる。

パナマで開催されている今次IPU会議において、パキスタン議会は日本との連帯を表明する決議案を提出した。この考え方を踏まえ、ここに参集した全ての議会人を代表し、この悲惨な災害からの復興に全力で取り組んでいる日本の人々に対し、深い哀悼の意を表明する。我々は、驚くべき数の人命が失われたことに対し、心を引き裂かれる気持ちを禁じ得ない。

我々はまた、今般の悲劇による広範な被害に直面している日本との連帯を表明する。各国が今般のような災害に見舞われた際、日本は常に、人的、物的及び財政的支援を惜しみなく行ってきた。日本自身が苦境に立たされている今こそ、国際社会は日本に対し同様の対応をとることによって報いるべきであり、我々は自国の議会に対しこの必要性を認識するよう求める。

我々は、日本の人々が、この災害による被害に対し冷静さを保ちつつ我慢強く取り組んでいることにつき、賞賛の意を表したい。原発事故に献身的に取り組んでいる人々こそが、真の英雄の名に値すると言えよう。こうした努力が続けられる中、我々は、この事態に対し根拠のない噂にまどわされることなく、客観的な分析に基づき、冷静に対応することを呼びかけたい。

破壊が急速かつ決定的な形で進んだため、復興は本来極めて時間と手間を要するものかもしれない。しかしながら、私は、日本の人々が勇気をもって困難に立ち向かってゆくことを疑わない。IPUは、日本が復興に向けて歩む際、できる限りの支援を行うことを表明する。