参議院の動き

倉田寛之君による謝辞

平成19年7月5日(木)
参議院本会議

甚だ僣越ではございますが、このたび任期を満了する議員を代表し、一言ごあいさつを申し上げます。

ただいまは、扇議長並びに今泉副議長から御丁重なお言葉をちょうだいし、誠にありがとうございました。

私どもは、今日まで参議院議員として国政に参画し、参議院に与えられた使命と役割を果たすために力を尽くしてまいりました。

顧みれば、時には与野党間で激しく対立することもございましたが、本院は政党間の垣根を低くして、慎重かつ充実した審議を重ね、良識と理性に基づく合意形成に努めてまいりました。

こうした党派を超えた取組として、参議院改革があります。私の議長在任中に各会派の幹事長クラスの方々から成る改革協議会を立ち上げた結果、迅速にその結論がまとめられ、決算の早期審査並びにODA調査派遣が実現をし、着実に成果を上げてきたところでもあります。

本年は参議院六十周年という節目の年を迎え、政治に対する国民の関心は極めて高く、参議院に寄せる期待には大なるものがあろうと存じます。しかしながら、参議院改革に関しましてはまだ道半ばであり、この点については内心じくじたる思いを禁じ得ません。

皆様方におかれましては、是非この機会をとらえ、党派の壁を超えて、喫緊の課題である二院制における参議院の在り方について真摯に議論を重ね、参議院の使命を果たすために新しい方向を見いだすことを御期待申し上げます。

私事にわたりますが、今般、私は四期二十四年を過ごさせていただきました参議院を引退いたします。長きにわたりまして先輩、同僚議員各位から賜りました御厚情と御友情に対し、ここに謹んで厚く御礼を申し上げます。

私どもの中にはこのたびの改選を機に議席を離れる者もおりますが、これからも我が国社会のためにそれぞれ尽力する覚悟でありましょう。

さて、来る選挙に臨まれる皆様には、そろって勝利を果たされ、引き続き本院の議席に着かれることを願ってやみません。そして、これからも在職される皆様や新たに迎える方々とともに、国民からの負託に十分にこたえる参議院として、我が国の発展のため御努力くださることを御期待申し上げるところでございます。

結びに当たり、皆様から賜った御厚情に対し重ねて感謝をいたしますとともに、これからの皆様の御健勝と御活躍を心より祈念申し上げ、御礼の言葉とさせていただきます。

ありがとうございました。

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