参議院の動き

扇参議院議長あいさつ

平成19年7月5日(木)
参議院本会議

議事を終了するに当たり、一言ごあいさつを申し上げます。

今常会は一月二十五日に召集され、十二日間の会期延長がございましたが、本日会期を終了する運びとなりました。この間、平成十九年度総予算、平成十七年度決算を始めとする幾多の重要案件、さらに、国民の生活に深いかかわりのある、また重要かつ喫緊の課題について、真摯な議論が重ねられました。議員各位の尽力に対しまして、衷心より敬意を表しますとともに、厚く御礼を申し上げたいと思います。

中には参議院らしくないこともあるいはあったというふうに思われ、今年、選挙を迎えるに当たって、参議院の在り方自体が、どうぞ、皆さんお一人お一人の肩に掛かって国民に信を問うことになります。これからも参議院として恥ずかしくない態度を国民の前に見せていただきたいと思います。

そして、今年は日本国憲法施行六十周年に当たる本年でございますので、本院もまた創設六十周年を迎えました。私どもは、更に一層国民の負託にこたえてまいる決意を新たにしたところでございますけれども、こうした本年、日本国憲法改正手続法の制定に至ったことへの思いは、それぞれの立場はございましょうけれども、格別なものではないかと存じます。

さて、本年は本院議員の改選期に当たります。来る七月二十八日をもって議員の半数が任期を終えることになります。皆様方が多年にわたり本院議員として重責を遺憾なく果たされ、また数々の御功績を残されたことに対しまして、深甚なる敬意を表したいと存じます。このたびの改選を機に勇退されます方々には、誠にお名残惜しい限りでございますけれども、くれぐれも御自愛の上、今後とも我が国議会制民主主義の発展のために御支持賜りますよう、また御支援くださいますよう、改めてお願いを申し上げたいと存じます。

今泉副議長におかれましても、今期限りで御勇退されます。高い御見識と円満なお人柄により、本院の公正な運営と権威の高揚のために御尽力をいただきましたことに、改めて厚く御礼を申し上げます。

私もまた、この機に引退をいたします。議長就任以来、その職責を全うすることができました。また、健康を崩すことなく、休むことなく務められましたことも、それは皆様の御厚情と御支援のたまものであると、改めて厚く厚く御礼申し上げます。

参議院の在り方をめぐりましては、多くの皆さんの注目のところであり、国民の間に様々な御意見があることも事実でございます。私は参議院を去りますけれども、参議院に残られる方々、また選挙に出て戻ってこられる方、そして新たに参議院議員となられる方々が、議論を闘わせながらも一丸となって、参議院を愛し、必ずや国民の負託にこたえられるような新たな参議院をつくってくださることを確信し、私の御礼のごあいさつにさせていただきます。

ありがとうございました。

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