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参議院本会議決議本文

第25回(臨時)国会

昭和31年12月13日 
参議院本会議 

道路整備の促進に関する決議

 世界各国の例に徴するまでもなく、日本経済発展の鍵は道路交通の確保にあるといつても過言でない。
 しかるに戦後十年余の今日、さきに立法された道路整備費の財源等に関する臨時措置法により、五ヶ年計画をもつて漸次改良整備されつつあるが、なお急激に増大しつつある自動車交通に対処しえず、これがため経済発展を阻害することはなはだしいものがある。
 政府は将来における産業経済の発展に対応し、抜本的で画期的な新計画を樹立し直ちに実行に移し、急速且つ完全な道路の整備を図るため次の措置を講ずべきである。
一、昭和三十二年度を初年度とする新道路整備計画を樹立し、これが実現のため、一般財源を大幅に投入する等強力な財政措置を講ずること。
二、高速道路網を新道路整備計画の一環として確定し、これが建設の促進を期すること。
三、積雪寒冷地域の道路交通の確保についてはさきに議員立法により制定された法律の趣旨にかんがみ、除雪、防雪及び凍雪害防止等の事業を積極的に推進すること。
 右決議する。