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参議院本会議決議本文

第10回国会

昭和26年6月2日 
参議院本会議 

現業職員の特別俸給表制定に関する決議

 郵政、電通、厚生、建設、農林等の現業職員は、現在一般職員と同一の俸給表を適用せられているが、現業は多く昼夜を分たず運行せらるる複雑な職務であり、且つ特殊の技能の習熟を要するため職員が永く同一職務に従事することが必要である。
 然るに現行制度は右特殊性に合致しないばかりでなく同一職務に永く留ると級の昇格をしない限り給料が頭打となり、現に郵政、電通等はその該当者が職員の二七%にも達し、志気及び勤労意欲を著しくそそうさせ事業の効率に大きな悪影響をもたらす虞があるのは、まことに寒心に堪えない。よつて本院はこの際現業職員に対しては他の一般職員と異なる特別俸給表を制定し速やかにこれが実施を図るよう特に政府に要望するものである。
 右決議する。