第7回国会
昭和25年4月24日
参議院本会議
農村不況の現状は誠に深刻である。現状をもつて推移すれば、わが国産業経済の全般にわたり極めて憂慮すべき影響を及ぼすのみならず、遂には日本再建の基盤たる農業の破滅をもたらすであろう。
農村不況のよつてきたるところは種種あろうが、特に最近の資金梗そくに基く影響は一層これに拍車をかけている実情である。
政府は、速かに農業金融に関して応急並びに恒久の対策を講ずるとともに農業振興の中核たる農業協同組合の育成強化方策の樹立実行に関し万全を期すべきである。
なお、特に応急金融対策については今会期中に本院に報告するよう要求する。
右決議する。