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参議院本会議決議本文

第7回国会

昭和25年3月17日 
参議院本会議 

渡米国会議員団に寄せられた米国の厚意に対する感謝決議

 参議院は、わが国会議員団が、連合国最高司令官マツカーサー元帥の極めて好意的な斡旋により、米国民主政治の理念並びに運営研究のため渡米した際、米国連邦議会及び議会図書館、南カロライナ、マサチユーセツツ及びニユーヨーク各州議会並びに訪問した諸都市その他朝野各界及びハワイ・テリトリーが、わが議員団に対し示された好意並びに厚遇に対し、ここに、深甚な感謝の意を表わすため、次の決議をする。
 そもそもマツカーサー元帥は、わが国を民主的、平和的文化国家として再建させるため、不断に援助され、この目的達成のため、今般特にわが国会議員団が米国民主政治の理念並びにその運営を親しく調査し得る機会を供与されたのである。
 議員団は、全行程を通じ、米国各地において同国国民の心からなる歓迎を受け、米国連邦議会及び各州議会の議事運営を議場において傍聴する等特別の便宜を供与され、特に南カロライナ、マサチユーセツツ及びニユーヨーク各州議会においては、上下両院の共同決議をもつて議員団歓待の意を表明された。
 一行は、二ヶ月間にわたる米国視察によつて、民主政治のあり方を充分に調査研究し、多大の成果を収めて三月十三日帰国したのである。
 参議院は、ここに、連合国最高司令官マツカーサー元帥に対し、深甚な敬意と謝意を表し、且つ、米国連邦議会及び議会図書館、南カロライナ、マサチユーセツツ及びニユーヨーク各州議会並びに訪問した諸都市その他朝野各界及びハワイ・テリトリーの好意並びに厚遇に対し、衷心より感謝の意を表明するとともに、一行の体得してきた知識を活用し、民主国家の建設と議会政治の完成のために一段の努力をいたし、もつて世界平和と民主主義の発展に寄与せんとする決意を宣明する。