第1回(特別)国会
昭和22年9月30日
参議院本会議
政府は、水害罹災民の窮状に対し、急速周到な救済の途を計ると共に、災害復旧に対して果敢な処置を講ずべきである。
治水は、国土の保安、産業及び国民生活の安定に極めて重大なものであるにかかわらず、歴代政府は、これを忽せにし、為めに、頻りに水害を被る事実に鑑み、この際あらためて治山治水の重要性を確認すると共に、治水の原則に準拠して水源より河口に至る一貫した計画を樹立し、造林を重視するは勿論殊に政策の抜本塞源的更改を断行して、砂防の完璧を期し、併せて河道の改修を計り、以て水禍を永遠に防ぐ方途を速かに講ずべきである。
なお、右に示した各般の水害対策につき政府の採つた措置に関して、次の常会の始めに、政府はこれを本院に報告することを要する。
右決議する。