第219回国会(臨時会)
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質問第五五号 辺野古新基地の建設事業に関する質問主意書 右の質問主意書を国会法第七十四条によって提出する。 令和七年十一月二十七日 高良 沙哉
参議院議長 関口 昌一 殿 辺野古新基地の建設事業に関する質問主意書 高市早苗内閣総理大臣は二〇二五年十一月六日の参議院本会議において、普天間飛行場代替施設(以下「辺野古新基地」という。)に関し、「工事費については抑制に努めてまいります。」と答弁した。現在、辺野古新基地に係る工事費については、建設予定地である辺野古・大浦湾の軟弱地盤のため、大幅な増額が予想されている。 辺野古への移設が前提となっているため、辺野古新基地の建設が遅々として進まない状況の中、「世界一危険な飛行場」とされる普天間飛行場が住宅地の中心で運用され続けている。直近の実状としては、十一月二日から七日に米軍の即応演習が実施され、普天間飛行場を利用する米軍機の昼夜を問わない爆音に周辺住民が苦しめられた。普天間飛行場の早期閉鎖・返還のため、辺野古新基地の建設の現状を把握すべく、以下質問する。 一 辺野古新基地の建設事業に係る経費の総額について、事業開始当初の試算額を示されたい。また、現在の試算額を示されたい。 二 辺野古新基地の建設事業に係る経費について、現在までに支出された金額を示されたい。 三 辺野古新基地の建設事業については、沖縄県民が反対する中で強行されたため、県民は憲法で保障された抵抗運動を粘り強く行っている。同運動を抑制するために大規模な警備が行われており、ばくだいな予算が費やされている。建設事業を中止することで警備は不要になると考えるが、建設事業を開始してから現在に至るまでに支出された警備関連費の金額を示されたい。 四 辺野古・大浦湾は想定を超えた軟弱地盤であるため、経費の増額だけではなく工事期間の延長も必要と考える。辺野古新基地に係る工事の終了予定日を示されたい。 五 私が十一月十日に沖縄防衛局に尋ねたところ、辺野古新基地の滑走路の完成・提供までには、あと十二年掛かるとの回答を得た。その間、普天間飛行場に係る様々な危険性を排除するため、政府はどのような対策を講ずる予定か、具体的に示されたい。 右質問する。 |