質問主意書

第218回国会(臨時会)

質問主意書

質問第一三号

国土交通大臣任命に関する質問主意書

右の質問主意書を国会法第七十四条によって提出する。

  令和七年八月一日

百田 尚樹


       参議院議長 関口 昌一 殿



   国土交通大臣任命に関する質問主意書

 石破茂内閣総理大臣は、令和六年十月一日の第一次石破内閣発足の際には斉藤鉄夫衆議院議員を、同年十一月十一日の第二次石破内閣発足の際には中野洋昌衆議院議員を国土交通大臣に任命した。また、故安倍晋三総裁の下で自由民主党が政権を取り返し、平成二十四年十二月二十六日に発足させた第二次安倍内閣以降、国土交通大臣に任命された者は次のとおりである。

 太田昭宏氏(第二次安倍内閣、第二次安倍内閣改造内閣、第三次安倍内閣)

 石井啓一氏(第三次安倍内閣第一次改造内閣、第三次安倍内閣第二次改造内閣、第三次安倍内閣第三次改造内閣、第四次安倍内閣、第四次安倍内閣第一次改造内閣)

 赤羽一嘉氏(第四次安倍内閣第二次改造内閣、菅義偉内閣)

 斉藤鉄夫氏(第一次岸田内閣、第二次岸田内閣、第二次岸田内閣第一次改造内閣、第二次岸田内閣第二次改造内閣、第一次石破内閣)

 中野洋昌氏(第二次石破内閣)

 いずれも任命された当時は公明党所属の衆議院議員であったため、メディア等で国土交通大臣は「公明党の指定席」と伝えられるようになり、国民の間でもその認識が広がっている。「指定席」とは権力の独占を意味する表現であり、自由民主党と公明党が長く連立を組んでいるとはいえ、国土交通行政に関し、公明党の意向が特段に影響することへの懸念も広がっている。

 第二次安倍内閣以降の内閣総理大臣が、約十三年間に五人もの公明党所属の衆議院議員を国土交通大臣に任命し、「指定席」化してきた理由を示されたい。

  右質問する。