質問主意書

第217回国会(常会)

答弁書

内閣参質二一七第一〇〇号
  令和七年四月三十日
内閣総理大臣臨時代理        
国務大臣 林 芳正


       参議院議長 関口 昌一 殿

参議院議員石垣のりこ君提出大阪・関西万博会場におけるメタンガス対策に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。



   参議院議員石垣のりこ君提出大阪・関西万博会場におけるメタンガス対策に関する質問に対する答弁書

一について

 お尋ねの「基準値以上のメタンガスが検出された地下ピット」の「対策工事」の「内容」については、公益社団法人二〇二五年日本国際博覧会協会(以下「博覧会協会」という。)において、博覧会協会が令和六年六月二十四日に公表した「メタンガス等に関する会期中の安全対策について」に基づき、マンホールの有孔蓋への交換といったガスを抜くための対策やケーブル埋設部分の密閉といったガスの侵入を防止するための対策などの安全対策が行われてきており、また、「費用」については、当該工事のみに要した費用については把握していないが、博覧会協会において、当該工事を含め、当該地下ピットを含むグリーンワールド工区におけるメタンガス対策に要する費用として、総額で会場建設費から約二十四億円の支出を見込んでいるものと承知している。

二について

 お尋ねの「政府の見解」については、令和七年四月十五日の参議院環境委員会において、政府参考人が「雨水排水、電気設備等のマンホールについては蓋を有孔化する、穴を空けるという対策を取っておりましたが、これについては、今回のように短時間で濃度が上昇することがあることから、結果的には、当該地点においては十分な対策ではなかったというふうに認識をしております。」と答弁したとおりである。

三及び四について

 博覧会協会において、令和七年四月十三日から開催されている国際博覧会(以下「博覧会」という。)の会場内の複数箇所で実施しているメタンガス濃度の測定結果については、博覧会協会のホームページ上の「ガス安全確認状況」の項目において、博覧会の開催期間中、毎日、朝と夕方の二回にわたり、来場者等に分かりやすく示す観点から、当該測定結果が博覧会協会の設定した基準値未満であるか否かを公表しているものと承知している。