第217回国会(常会)
質問第九〇号 トランプ大統領の言動と「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持」との整合性に関する質問主意書 右の質問主意書を国会法第七十四条によって提出する。 令和七年四月四日 石垣 のりこ
参議院議長 関口 昌一 殿 トランプ大統領の言動と「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持」との整合性に関する質問主意書 米国は令和七年四月三日、日本に対する自動車の関税引上げを発動した(なお、自動車部品の関税引上げについては、同年五月三日までに発動予定としている。)。また、トランプ大統領は令和七年二月四日、パレスチナのガザ地区について全住民を移住させ、米国がガザ地区を所有する構想を打ち出し、各国から国際法違反との批判を受けている。 安倍政権以降、政府は「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持」を強調しているが、トランプ大統領の言動は法の支配を無視しているように思えるものが多く見られる。 以上を踏まえて、以下質問する。 一 自動車及び同部品の関税引上げは日米貿易協定に反していると考えるが、政府の認識を明らかにされたい。 二 自動車及び同部品の関税引上げは「自由で開かれた」とはかけ離れた行動であると考えるが、政府の見解を明らかにされたい。 三 トランプ大統領の就任以来、米国が新たに打ち出している政策及び構想は、国際法、各種条約及び協定を無視するようなものが多く見られる。トランプ大統領の言動は「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持」に反していると考えるが、政府の見解を明らかにされたい。 四 石破茂内閣総理大臣は同盟国である米国のトランプ大統領に対して「法の支配に基づく自由で開かれた国際秩序の維持」を蔑ろにしないよう強く求める必要があると考えるが、政府の見解を明らかにされたい。 右質問する。 |