質問主意書

第213回国会(常会)

答弁書

内閣参質二一三第一八九号
  令和六年六月二十八日
内閣総理大臣 岸田 文雄


       参議院議長 尾辻 秀久 殿

参議院議員奥村政佳君提出日本における台風観測の精度向上に向けた政府の取組に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。



   参議院議員奥村政佳君提出日本における台風観測の精度向上に向けた政府の取組に関する質問に対する答弁書

一について

 お尋ねの「その影響」の意味するところが必ずしも明らかではないが、気象庁としては、気象衛星等により台風周辺を含む広範囲にわたる大気の状態を三次元的に把握することについて課題があると考えており、このことが、台風の進路や強度の予測精度に影響を及ぼしているものと考えている。

二について

 お尋ねの「航空機等による直接観測」に関するお尋ねの「政府の方針や計画」は、現時点において存在していないが、お尋ねの「台風観測方法の精度向上に向けた政府の方針や計画」としては、「宇宙基本計画」(令和五年六月十三日閣議決定)において、「静止気象衛星ひまわりについては、二機による切れ目のない安定観測体制を維持していく。ひまわり十号については、線状降水帯や台風の予測精度を抜本的に向上させる大気の三次元観測機能等最新の観測技術を導入し、二千二十九年度の運用開始に向けて着実に整備を進める」としている。