質問主意書

第213回国会(常会)

答弁書

内閣参質二一三第七○号
  令和六年三月二十二日
内閣総理大臣 岸田 文雄


       参議院議長 尾辻 秀久 殿

参議院議員山本太郎君提出岸田首相の能登半島地震被災地支援者らとの意見交換および生業近接型仮設住宅ニーズ調査に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。



   参議院議員山本太郎君提出岸田首相の能登半島地震被災地支援者らとの意見交換および生業近接型仮設住宅ニーズ調査に関する質問に対する答弁書

一について

 「どんなボランティア団体の関係者とどれくらいの時間をかけて直接対面で意見交換を行ったのか」とのお尋ねについては、「ボランティア団体の関係者」の具体的な範囲及び「直接対面で意見交換を行った」の具体的に意味するところが必ずしも明らかではないが、岸田内閣総理大臣は、令和六年二月二十四日に、石川県鳳珠郡穴水町の避難所を約三十分間訪問し、避難所における生活環境の改善等の支援を行う特定非営利活動法人レスキューストックヤードから、また、同県輪島市の白米千枚田を約十五分間訪問し、白米千枚田の管理を行う白米千枚田愛耕会から、それぞれ意見を伺った。

 「これら意見交換で十分に被災地のニーズを把握できたと考えるか」とのお尋ねについては、その趣旨が必ずしも明らかではないが、被災地の状況等の把握については、「意見交換」をはじめとする様々な手段により努めているところであり、引き続き適切に行っていくこととしている。

二について

 お尋ねの「生業近接型仮設住宅を求める住民の要望について聞き取りや調査を行うよう政府に指示」及び「仮設住宅建設計画に反映する」の趣旨が必ずしも明らかではないが、応急仮設住宅の供与については、令和六年三月八日の参議院予算委員会において、高橋内閣府政策統括官(防災担当)が「石川県に確認いたしましたところ、委員御指摘の個人の畑などのなりわいの現場の近くにおける仮設住宅の建設について、現時点では具体的な御意見としてお聞きしていないとのことでございますが、御指摘のように過去の災害でそうした地域の実情を踏まえて対応した例もございますので、これは引き続き丁寧にニーズを酌み取りながら対応していきたいと、石川県と連携して対応していきたいと考えております。」と答弁したとおりである。