質問主意書

第213回国会(常会)

答弁書

内閣参質二一三第三六号
  令和六年三月一日
内閣総理大臣 岸田 文雄


       参議院議長 尾辻 秀久 殿

参議院議員浜田聡君提出極左暴力集団の一つである革マル派がJR総連及びJR東労組へ浸透し続けている可能性に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。



   参議院議員浜田聡君提出極左暴力集団の一つである革マル派がJR総連及びJR東労組へ浸透し続けている可能性に関する質問に対する答弁書

一及び二について

 日本革命的共産主義者同盟革命的マルクス主義派(以下「革マル派」という。)は、共産主義革命を起こすことを究極の目的としている極左暴力集団であり、これまでにも、火炎びんの使用等の処罰に関する法律(昭和四十七年法律第十七号)違反事件や対立するセクトとの間での殺人事件等、多数の刑事事件を引き起こしている。革マル派は、将来の共産主義革命に備えるため、その組織拡大に重点を置き、周囲に警戒心を抱かせないよう党派性を隠して基幹産業の労働組合等各界各層への浸透を図っており、全日本鉄道労働組合総連合会及び東日本旅客鉄道労働組合内には、影響力を行使し得る立場に革マル派活動家が相当浸透していると認識している。

 これ以上の詳細については、今後の警察活動に支障を及ぼすおそれがあることから、答弁を差し控えたい。

三について

 お尋ねは、国会議員個人の政治活動に関するものであり、政府としてお答えする立場にない。

四について

 警察庁においては、国民の理解と協力を得るため、極左暴力集団による違法行為の取締りの結果や極左暴力集団の現状等について、ウェブサイトをはじめとする各種媒体を活用した広報活動を推進しており、引き続き、こうした取組を推進していくこととしている。