質問主意書

第213回国会(常会)

質問主意書

質問第一四七号

ロシア連邦のプーチン大統領就任と日露関係、北方墓参に関する質問主意書

右の質問主意書を国会法第七十四条によって提出する。

  令和六年五月二十八日

鈴木 宗男


       参議院議長 尾辻 秀久 殿



   ロシア連邦のプーチン大統領就任と日露関係、北方墓参に関する質問主意書

 五月七日、プーチン大統領の五期目の就任式が行われ、二〇三〇年までプーチン氏が大統領としてロシア国民の高い支持のもとロシア連邦を率いることになった。新政権も発足し、隣国ロシアとのこれからの関係が重要になってくる。

 また、北方四島交流事業の一つである「北方墓参」について、私が提出した「日本とロシアの北方墓参に関する質問主意書」(第二百十三回国会質問第四二号)に対する答弁書(内閣参質二一三第四二号)に関し、以下質問する。

一 プーチン大統領の五期目の就任に際し、日本政府として祝意を表したか。表したのなら、具体的に示されたい。表していないのならば、その理由を示されたい。

二 「二〇二二年三月二十一日のロシア側の「日本政府の決定に対するロシア外務省の対応について」とする声明以降、日本政府がロシア側に北方墓参を要請した事実はあるか。あるならば、「いつ、誰が、どのように、ロシア側の誰に対して要請しているのか」、詳細な年月日、官職、氏名、要請内容を全て明らかにされたい。」との質問に対し、「御指摘の「声明」がロシアにより発表された令和四年三月二十一日以降、日本政府からロシア側に対し、様々なレベルで、御指摘の「北方墓参」の実施について働きかけを行ってきているが、お尋ねの点を含め、外交上のやり取りの詳細について明らかにすることは、相手国との関係もあり差し控えたい。」との答弁であった。

 「様々なレベルで、御指摘の「北方墓参」の実施について働きかけを行ってきている」との答弁だが、日本側は、どのレベルで働きかけを行ったのか、官職、氏名を明らかにされたい。

三 「外交上のやり取りの詳細について明らかにすることは、相手国との関係もあり差し控えたい」との答弁だが、公表することによって、どんな問題が生じると考えているのか、政府の見解を示されたい。

四 「外交上のやり取りの詳細について明らかにすることは、相手国との関係もあり差し控えたい」との答弁だが、それならば、日本側は、誰がロシア側に働きかけをしているのか、官職、氏名を明らかにされたい。

五 千島歯舞諸島居住者連盟が、北方領土の元島民の人数は、二〇二三年度末時点で五千百三十五人となり、終戦時は一万七千二百九十一人だったが、初めて三割を下回り、平均年齢も八十八・五歳になったと公表している。

 元島民の思いに応えるためにもロシア側と密に協議することが、人道的見地からも政府の果たす役割だと考えるが、どのような協議を行っているのか、明らかにされたい。

  右質問する。