質問主意書

第213回国会(常会)

質問主意書

質問第一四六号

国際刑事裁判所がネタニヤフ首相やハマス幹部の逮捕状を請求したことに関する質問主意書

右の質問主意書を国会法第七十四条によって提出する。

  令和六年五月二十七日

石垣 のりこ


       参議院議長 尾辻 秀久 殿



   国際刑事裁判所がネタニヤフ首相やハマス幹部の逮捕状を請求したことに関する質問主意書

 令和六年五月二十日、国際刑事裁判所(以下「ICC」という。)がイスラエルのネタニヤフ首相やイスラム組織ハマス幹部らに対して戦争犯罪や人道に対する犯罪の容疑で逮捕状を請求した。

 同月二十一日、この件に関して、林芳正内閣官房長官、上川陽子外務大臣はともにそれぞれ記者会見の場で「イスラエル、パレスチナ情勢に与える影響の観点からも、今後の動向を重大な関心を持って引き続き注視していく」旨述べている。

 一方、米国のバイデン大統領は「イスラエルとハマスを同列に扱うべきではない」、「今起きていることはジェノサイドではない」とICCを非難した。

 令和五年十月七日にハマスがイスラエルへの攻撃を行ったことに対する報復として、イスラエルのガザ地区への空爆が始まったという認識を政府は持っていると考えるが、イスラエルとパレスチナの紛争は長期間に渡って続いており、そもそも、ハマスがイスラエルを攻撃するに至った経緯についても考慮すべきだと考える。

 以上を踏まえて、以下質問する。

一 米国バイデン大統領はイスラエルとハマスを同列に扱うべきではない旨主張しているが、政府もイスラエルとハマスは同列に扱うべきではないと考えるのか見解を示されたい。また、その理由を明らかにされたい。

二 令和五年十月七日にハマスがなぜイスラエルへ攻撃したのか、ハマスが設立された経緯や背景を踏まえて、政府の見解を明らかにされたい。

三 バイデン大統領はイスラエルがガザ地区に行っている攻撃はジェノサイドではないと発言している。政府はイスラエルによるガザ地区への空爆等の攻撃によって、子どもや女性を含めて多くの民間人が命を落としている現状はジェノサイドであると考えているのか見解を示されたい。また、その理由についても明らかにされたい。

  右質問する。