質問主意書

第213回国会(常会)

質問主意書

質問第四九号

避難所における新型コロナウイルス感染者数とウイルス除去できる空気清浄機に関する質問主意書

右の質問主意書を国会法第七十四条によって提出する。

  令和六年二月二十六日

石垣 のりこ


       参議院議長 尾辻 秀久 殿



   避難所における新型コロナウイルス感染者数とウイルス除去できる空気清浄機に関する質問主意書

 令和六年二月十六日に厚生労働省が公表した「新型コロナウイルス感染症(COVID―十九)の発生状況について」によると、二月五日から十一日までの一週間で、全国に約五千ある定点医療機関の報告数について、一定点当たりでは十三・七五人だった。

 前週が十六・一五人であったので十二週ぶりの減少であったが、令和五年最終週の五・七九人と比較すると二倍を超える数となっている。

 都道府県別の最多は前週に続き令和六年能登半島地震の被災地である石川県の二十一・九一人で、全国平均の約一・五倍であり、令和五年最終週の約四倍になっている。

 当初より避難所での感染拡大が懸念されていたが、その懸念が現実のものとなっている可能性が高い。

 政府は「新型コロナウイルス感染症対策に配慮した避難所開設・運営訓練ガイドライン」を示して、感染予防の徹底を促しているが、避難所内の区分けの方法や消毒剤など消耗品の備蓄、手洗いやうがい等個人の行動にかかわることにとどまっている。

 感染予防に換気は非常に重要で、ウイルス除去ができる簡易の空気清浄機を避難所に届けているボランティアもおり避難所で活用されている。

 以上を踏まえて、以下質問する。

一 石川県の新型コロナウイルス感染症定点当たり報告数が全国で最多となっている理由について政府の見解を伺う。

二 令和六年能登半島地震で被災した方々の中には依然として避難所で生活をしている方々がいるが、現在避難所で感染防止が徹底できていると政府は考えているのか見解を伺う。また、新型コロナウイルス感染症の避難所における感染者数は現在何人になるのか明らかにされたい。

三 季節性インフルエンザも全国的に流行しているが、季節性インフルエンザの避難所における感染者数も明らかにされたい。

四 令和六年能登半島地震で設置された避難所の一部にボランティアがウイルス除去できる簡易の空気清浄機を寄付し、被災者から喜ばれている。政府はこの事実を把握しているのか。また、ウイルス除去のできる空気清浄機が避難所に寄付されていることについて政府の評価を明らかにされたい。

五 感染症予防にウイルス除去のできる空気清浄機を使用することは効果があると考える。令和六年能登半島地震で避難所に避難している方々から新規の感染者を出さないよう現在も運営が続いている避難所にウイルス除去ができる簡易の空気清浄機を早急に置くべきと考えるが、政府の見解を伺う。

六 今後発生する災害においても避難所における感染症対策に備える必要がある。避難所の設置にあたり、必要な備品としてウイルス除去のできる空気清浄機を加えることを検討すべきと考えるが、政府の見解を伺う。

  右質問する。