第212回国会(臨時会)
質問第一一二号 大阪・関西万博の情報公開に関する質問主意書 右の質問主意書を国会法第七十四条によって提出する。 令和五年十二月十二日 辻元 清美
参議院議長 尾辻 秀久 殿 大阪・関西万博の情報公開に関する質問主意書 大阪・関西万博をめぐっては、建設費以外にも多くの国費が投入されており、これ以上国費負担が増えるかどうかについては、国民の関心の高いところである。 よって、以下質問する。 一 大阪・関西万博のパビリオンについて、現時点で、パビリオンタイプAを希望する国はどこで、何か国になるか。そのうち、仮設許可申請書を提出している国はどこで、何か国になるか。既に着工している国はどこで、何か国になるか。また、タイプAを希望する国のうち、建設業者が決まっている国、決まっていない国はどこで、それぞれ何か国になるか。 二 令和五年十一月三十日から発売されている大阪・関西万博の入場券について、博覧会協会は、十二月六日時点で、大阪・関西万博の前売りチケットについて約五・四万枚が販売されたと明らかにした。大阪・関西万博に向けて機運醸成のため三十八億円の国費が投入されることになっている。また、本来国費負担がないはずの「運営費」に含まれる警備費百九十九億円までが国費負担となった。そうしたことから、政府は、大阪・関西万博の資金確保状況について納税者に対する説明責任を負うと考える。 1 現時点での入場券の販売実績と、見通しを明らかにされたい。 2 入場券の売上げが伸びない場合、気運醸成のための国費負担が増えることはあり得るか。 3 入場券の売上げが伸びず、最終的に運営費の赤字が出た場合、補填は誰がどのような財源を使って行うのか。その場合、国費負担となるのか。運営の合理化や簡素化によって経費の縮小を図り、予算内に収めるのか。 4 今後、大阪・関西万博の入場券の販売実績は公開されるか。公開するのであれば、どれくらいの期間で、誰が公表していくのか。 三 淀川左岸線(二期)の建設中区間を、大阪・関西万博シャトルバスのアクセスルートとして暫定整備することになっているが、この仮設道路について、以下質問する。 1 工期はいつからいつまでを予定しているか。 2 大阪・関西万博が終われば、仮設道路は壊して原状復帰するということで間違いないか。 3 復旧費まで含めて費用はいくらかかり、誰がいくら負担するのか。 4 岸田総理は会場建設費について「さらなる増額を認めるつもりはない」と言ったが、仮設道路の費用を国が負担する場合は会場建設費から出すのか。その場合、会場建設費自体が増額になるのか。会場建設費に含まれない場合は、新たな国庫負担となるのか。 右質問する。 |