質問主意書

第212回国会(臨時会)

質問主意書

質問第四八号

日本の適正人口に関する質問主意書

右の質問主意書を国会法第七十四条によって提出する。

  令和五年十一月十五日

齊藤 健一郎


       参議院議長 尾辻 秀久 殿



   日本の適正人口に関する質問主意書

 我が国の適正人口について、以下質問する。

一 令和五年十一月九日の参議院総務委員会(以下「同委員会」という。)において、私が鈴木淳司総務大臣(以下「鈴木大臣」という。)へ「日本の適正人口は何名か」について質問したところ、鈴木大臣は「明確に何人と申し上げることは困難である」旨答弁された。なぜ困難なのか、政府の見解を具体的に示されたい。

二 更に同委員会の私の質疑で、鈴木大臣は令和元年十二月に改訂した「まち・ひと・しごと創生長期ビジョン」で人口の現状や将来の見通しについて触れ、「今後目指すべき姿として、人口減少に歯止めを掛けなければならない」旨答弁した。

 日本で急速に人口が減少する最大の原因に、日本が世界一の長寿国になったことが挙げられている。

 医師である藤正巖政策研究大学院大学教授(当時)は、出生率が二・一以下の場合、その国の人口はほぼ一世代後に減少を始め、そして、高齢化が七%を超えた国の出生率はほぼ例外なく二・一以下となる。高齢化率が十四%を超えると、出生率はせいぜい一・五程度になる。なぜ社会が高齢化すると出生率が低下するのか、科学的には分かっていないと説明している。政府の見解は如何。

三 異次元の少子化対策が示されているが、今後毎年どれくらいの出生率が必要かについては示されていない。その理由を具体的に示されたい。

 また、人口減少に歯止めをかけるためには、今後毎年どれくらいの出生数が必要か伺う。

  右質問する。