質問主意書

第208回国会(常会)

答弁書

内閣参質二〇八第二〇号
  令和四年三月八日
内閣総理大臣 岸田 文雄


       参議院議長 山東 昭子 殿

参議院議員浜田聡君提出ロシアへの制裁措置を予定している状況における貿易経済に関する日露政府間委員会への出席とロシア経済分野協力担当大臣という役職の存続に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。



   参議院議員浜田聡君提出ロシアへの制裁措置を予定している状況における貿易経済に関する日露政府間委員会への出席とロシア経済分野協力担当大臣という役職の存続に関する質問に対する答弁書

一及び二について

 御指摘の令和四年二月十五日に開催された「貿易経済に関する日露政府間委員会共同議長間会合」については、同月十八日の記者会見において、松野内閣官房長官が「ウクライナをめぐる情勢については、・・・我が国としても重大な懸念を持って注視をしており、我が国としてロシアに対して緊張を緩和をし、外交的解決を追求するよう求めてきています。十五日に開催された日露政府間委員会共同議長間会合でも、林大臣から、レシェトニコフ大臣に対してそのような我が国の立場を伝えたところであります。こうした働き掛けも踏まえ、さらに、・・・昨夜、日露首脳電話会談において岸田総理からプーチン大統領に直接働き掛けたところであります。・・・米国を始めとする関係国と連携しながら適切に対応してまいります。」と述べたところである。

 その上で、林外務大臣は、G7の連携を重視してきており、「G7の連携に亀裂を入れる行為である」及び「このような行為をする者は外務大臣にはふさわしくないので更迭すべき」との御指摘は当たらず、「貿易経済に関する日露政府間委員会」を現時点で廃止する予定はない。

三について

 お尋ねについては、令和四年二月二十五日の参議院予算委員会において、岸田内閣総理大臣が「今まで萩生田大臣においてロシアとのこの経済の関係についてこの仕事をしてきた、関わってきたわけでありますが、その立場において、制裁を実行していくために、そして国際社会に、こうした国際法、国際法に違反したならば高い代償を払うことになる、そして高いコストを払うことになる、こうした毅然とした姿勢を示すためにこの仕事をすることがないか、これは考えてもらうことは大事であると思います。」及び「今のこの萩生田大臣のポストにおいて、今申し上げた政府としての意思表示において何ができるかということもまず考えなければならないと思います。たちまちポストを廃止するというのではなくして、我が国としての意思を国際社会にしっかり示すために何をするのか、これをまず考えるのが先であると考えます。」と述べたとおりである。