質問主意書

第204回国会(常会)

答弁書


内閣参質二〇四第一一八号
  令和三年六月二十五日
内閣総理大臣 菅 義偉


       参議院議長 山東 昭子 殿

参議院議員牧山ひろえ君提出国際金融都市構想に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。



   参議院議員牧山ひろえ君提出国際金融都市構想に関する質問に対する答弁書

一について

 これまで取り組んできた我が国金融資本市場の活性化やビジネス環境の整備等に関する諸施策は、人材や資金等が集積する国際金融センターとしての地位の向上に一定程度寄与したものと考えている。

 また、我が国には、確固たる民主主義・法治主義に支えられた安定した政治、良好な治安や生活環境、大きな実体経済、開かれた株式市場、約千九百兆円という個人金融資産等の強みが存在する。一方で、海外事業者や高度外国人材を呼び込む上で、税制、英語対応、在留資格等に関し課題が指摘されてきたところであり、政府一体となって、こうした課題の解決に取り組んでいるところである。

二について

 我が国が、国際金融センターとしての地位を向上させることにより、厚みを増した金融人材による高度な金融サービスが提供されるとともに、金融にとどまらない産業に適切に資金が供給されることで、雇用・産業の創出や、経済の活性化につながると考えている。

三について

 国際金融センターとしての地位を向上させていくため、御指摘の問題について再発防止に向けた取組を確実に進めていくことを含め、市場の信頼性や利便性の向上に向けて継続的に取り組んでまいりたい。