質問主意書

第200回国会(臨時会)

質問主意書


質問第七〇号

愛媛県南予地区を低空飛行する物体に関する質問主意書

右の質問主意書を国会法第七十四条によって提出する。

  令和元年十一月二十二日

ながえ 孝子   


       参議院議長 山東 昭子 殿



   愛媛県南予地区を低空飛行する物体に関する質問主意書

 二〇一九年十月下旬以降、愛媛県各地で航空機とみられる物体の低空飛行が複数回目撃されており、住民は落ち着かない日々を過ごしている。
 地元の新聞によると、十月二十三日午前九時すぎ、同県鬼北町下鍵山で哨戒機とみられるプロペラ機一機が飛来し、同県西予市方面から広見川を川下に向かった。ある男性は、「ここで四十年以上商売をしているが、あんなに低く飛んできたのは初めて。墜落するかと思った」と振り返った。
 また、同県内子町でも同日午前十時五分ごろ、プロペラ機の低空飛行が目撃された。同町寺村の住民によると、機体は、米軍機MC130とよく似ていたという。その後も航空機は午後六時から九時ごろの時間帯に集中して飛来し、少なくとも十月二十五日、二十八日、十一月四日から六日に広見川沿いの尾根付近を爆音を上げて飛ぶ様子を同県鬼北町、松野町の住民が視認している。
 十月二十三日以降の南予地区における航空機とみられる物体の複数の低空飛行情報を受け、同県総務管理課は防衛省と外務省に連絡したが、十一月八日時点で両省から返答はないとのことである。
 地元の方からも、「十一月十四日の夜七時頃、加戸病院の近くをウォーキングしていたら民家すれすれなくらいの低空を航空機二機が近距離で飛んでいた。その他にも今月二回ほどほぼ家の真上(内子町の中心部)を轟音で飛んで行ったことがあり、墜落するのではないかと思って恐ろしかった。住民の安全が脅かされている状態なので、なんとかしてほしい」というように、危ない、怖い、心配、何が飛んでいるのかといった声が多く寄せられている。
 以上を踏まえて、以下質問する。

一 政府は、愛媛県各地で何が低空飛行を行っていると把握しているか。

二 愛媛県各地で頻繁に低空飛行が行われている状況に対し、政府としてどのような認識を持っており、どのように対応しているのか。

三 地元の新聞によると、愛媛県からも防衛省と外務省に報告したが、何の返答もないとのことであるが、愛媛県からの情報に対し、両省はどのような対応をしたのか。

四 多くの地域住民が不安を抱えている状況を踏まえ、政府は把握している情報や対応状況等を地域住民にしっかり説明すべきと考えるが、その予定はあるか。

  右質問する。