質問主意書

第200回国会(臨時会)

質問主意書


質問第二一号

安倍総理の国会における答弁姿勢に関する質問主意書

右の質問主意書を国会法第七十四条によって提出する。

  令和元年十月九日

熊谷 裕人   


       参議院議長 山東 昭子 殿



   安倍総理の国会における答弁姿勢に関する質問主意書

 令和元年十月八日の参議院本会議で、自由民主党の世耕議員は「私は、安倍総理と約二十年もの長きにわたって政治行動を共にしてまいりました。その根底には、総理の政治理念への共鳴があることはもちろんですが、どのような難局に直面しても冷静沈着で余裕を失わず、人の意見によく耳を傾ける。数え切れないほど同席をさせていただいた外国首脳との会談では、相手の提起した論点一つ一つ丁寧に応答し、相手の心をわしづかみにしていく」と述べた上で、「国会審議の現場では、時々私の知る総理とは異なった一面がかいま見えることがあります。私は、安倍政権に否定的な立場の方にお会いすることがあると、その理由を尋ねるのですが、答弁のときの居丈高な態度が気に食わない、やじに一々反応するところが嫌いだといった理由を挙げる方が少なくありません。総理のふだんの人となりを知る者として、これほど残念でもったいなく感じることはありません。総理、これからの国会審議では、是非、謙虚で丁寧な対応に徹していただくよう、強くお願いしたい」と発言した。
 この発言を踏まえて、以下質問する。

一 安倍総理には、「国会審議の現場では、時々私の知る総理とは異なった一面がかいま見えることがある」と世耕議員は指摘したが、この件については安倍総理も自覚しているのか。

二 安倍総理は、前述の世耕議員の質問に対して「野党の皆様からも謙虚で丁寧な総理大臣だと言っていただけるように努力を重ねてまいりたい」と発言しているが、現時点では、「謙虚で丁寧な総理大臣」であるとは自覚していないのか。

三 安倍総理は、自らが「やじに一々反応するところ」があると自覚しているのか。

四 前述の世耕議員の「これからの国会審議では、是非、謙虚で丁寧な対応に徹していただくよう、強くお願いしたい」との要望は、立憲民主党の枝野代表をはじめとする野党議員が安倍総理に対し繰り返し強く求めているところである。これに対する安倍総理の見解如何。

  右質問する。