質問主意書

第195回国会(特別会)

答弁書


答弁書第五三号

内閣参質一九五第五三号
  平成二十九年十二月十九日
内閣総理大臣 安倍 晋三   


       参議院議長 伊達 忠一 殿

参議院議員牧山ひろえ君提出駅ホームの安全確保に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。



   参議院議員牧山ひろえ君提出駅ホームの安全確保に関する質問に対する答弁書

一について

 国土交通省において把握しているところでは、平成二十八年度における一日当たりの利用者数が十万人以上の駅(鉄道駅及び軌道停留場をいう。以下同じ。)のうち、平成二十八年度末現在において、ホームドア又は可動式ホーム柵(以下「ホームドア等」という。)が設置されている駅の数は八十五駅であり、平成二十九年度から平成三十二年度までに新たにホームドア等が設置されると見込まれる駅の数は六十五駅である。

二について

 鉄道事業者(軌道経営者を含む。)が行うホームドア等の設置に対しては、国土交通省において、都市鉄道整備事業費補助等による財政支援を行うとともに、費用面及び技術面の課題に対応するための新型のホームドア等の技術開発を推進しており、引き続き、同様の支援等を実施することにより、ホームドア等の整備の促進を図ってまいりたい。

三について

 お尋ねの「中学校や高校等で「健常者によるサポート」についての教育」の意味するところが必ずしも明らかでないが、学校教育において障害及び障害者に対する理解を促進することは重要と考えている。このため、中学校学習指導要領(平成二十年文部科学省告示第二十八号)では、道徳教育の内容として、「それぞれの個性や立場を尊重し、いろいろなものの見方や考え方があることを理解して、寛容の心をもち謙虚に他に学ぶ」及び「正義を重んじ、だれに対しても公正、公平にし、差別や偏見のない社会の実現に努める」と、高等学校学習指導要領(平成二十一年文部科学省告示第三十四号)では、特別活動の内容の取扱いとして、「障害のある人々などとの触れ合い・・・などの体験活動を充実する」等と記述しているほか、高齢者・障害者等の介助体験、擬似体験等を実施するバリアフリー教室を開催し、生徒等のバリアフリーに係る理解の増進を図っている。