質問主意書

第195回国会(特別会)

答弁書


答弁書第一三号

内閣参質一九五第一三号
  平成二十九年十一月二十四日
内閣総理大臣 安倍 晋三   


       参議院議長 伊達 忠一 殿

参議院議員糸数慶子君提出辺野古新基地工事に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。



   参議院議員糸数慶子君提出辺野古新基地工事に関する質問に対する答弁書

一について

 御指摘の代替施設協議会は、「普天間飛行場の移設に係る政府方針」(平成十一年十二月二十八日閣議決定)に基づき、普天間飛行場代替施設の基本計画の策定に当たって、政府、沖縄県及び地元地方公共団体の間で協議するために設置したものである。

二について

 平成十二年十月三十一日に開催された第三回代替施設協議会(以下「第三回協議会」という。)の当時の構成員は、福田内閣官房長官・沖縄開発庁長官、虎島防衛庁長官、河野外務大臣、森田運輸大臣、稲嶺沖縄県知事、岸本名護市長、宮城国頭郡東村長及び浦崎国頭郡宜野座村長であったほか、川口環境庁長官が出席していたところである。

三及び四について

 第三回協議会においては、防衛庁(当時)から、普天間飛行場代替施設の建設地点であるキャンプ・シュワブ水域内名護市辺野古沿岸域(以下「辺野古沿岸域」という。)の推定地層断面図を提示し、辺野古沿岸域の地形及び地層について、基本的に砂礫等から成る沖積層、琉球石灰岩から成る琉球層群並びに砂岩及び千枚岩から成り基盤を成す嘉陽層から構成されており、一部に断層によると考えられる落ち込みが見られる旨を説明したところである。

五から七までについて

 個々の新聞記事の内容に関し、政府としてコメントすることは差し控えたいが、既存の文献によれば、辺野古沿岸域における活断層の存在を示す記載はないことから、御指摘の「辺野古断層」及び「楚久断層」の二本の断層に係るものも含め、辺野古沿岸域に活断層が存在するとは認識していない。このため、辺野古沿岸域における海底地盤の安全性については、問題ないものと認識している。