質問主意書

第195回国会(特別会)

質問主意書


質問第二号

北朝鮮の核・ミサイル開発と「第二次朝鮮戦争」に関する質問主意書

右の質問主意書を国会法第七十四条によって提出する。

  平成二十九年十一月一日

有田 芳生   


       参議院議長 伊達 忠一 殿



   北朝鮮の核・ミサイル開発と「第二次朝鮮戦争」に関する質問主意書

 北朝鮮の核・ミサイル開発に関して、アメリカ政府は「あらゆる対応を取る」旨何度も言及しています。もし最悪の事態が生じれば「第二次朝鮮戦争」になります。そのときには韓国だけでなく日本も北朝鮮による攻撃の対象になることは否定できません。

一 政府は、韓国に在留しているアメリカ人、日本人は何人いると認識していますか。短期滞在者を除く人数をそれぞれお示しください。

二 政府は、「第二次朝鮮戦争」が起きる危険性が高まった場合、韓国に在留している日本人をどう避難させるのか、その具体的手だてを準備していますか。また、その準備は防衛省が対応しているのですか、防衛省でなければどの府省が対応しているのでしょうか、具体的にお示しください。

三 政府は、「第二次朝鮮戦争」が起きた場合に、北朝鮮からの攻撃で日本にどれぐらいの被害が出るかをアメリカ政府と連携してシミュレーションしていますか。

四 政府は、「第二次朝鮮戦争」が起きた場合に、ソウルはわずか二日で陥落し、軍人、民間人あわせて約三十五万人の死者が出るとの想定をしていますか。また、その場合の日本の被害をどう想定していますか、それぞれお示しください。

五 政府は、経済制裁によって北朝鮮が核・ミサイル開発を放棄すると認識していますか。そう認識しているならば、北朝鮮が核・ミサイル開発を放棄するまでの道筋を具体的にお示しください。

六 政府は、北朝鮮の最終目標が「核保有国」としてアメリカと平和条約を結び、現在の北朝鮮の体制を維持する保障をえることだと認識していますか、それとも別の目的があると認識していますか、お示しください。

  右質問する。