質問主意書

第187回国会(臨時会)

答弁書


答弁書第九六号

内閣参質一八七第九六号
  平成二十六年十一月二十五日
内閣総理大臣 安倍 晋三   


       参議院議長 山崎 正昭 殿

参議院議員櫻井充君提出IOC総会における安倍総理の発言に関する再質問に対し、別紙答弁書を送付する。



   参議院議員櫻井充君提出IOC総会における安倍総理の発言に関する再質問に対する答弁書

一について

 御指摘の「IOC総会の参加者及び国際社会」が、国際オリンピック委員会総会(以下「IOC総会」という。)当時に汚染水の漏えいを原因とした放射性物質による人の健康に対する影響のみならず、東京電力株式会社の福島第一原子力発電所(以下「福島第一原子力発電所」という。)から飛来した放射性物質による健康への影響や被害についても危惧していたかどうかについては、承知していない。
 また、お尋ねの「いかなる悪影響」については、IOC総会における安倍内閣総理大臣の発言などから、福島第一原子力発電所からの汚染水の漏えいを原因とした放射性物質による人の健康に対する影響のことであることは明らかである。

二について

 お尋ねの「福島第一原発から飛来した放射性物質によるもの」については、東京都における放射線モニタリングの結果によると、福島第一原子力発電所の事故後の空間線量については、基準値を下回っており、水道の放射性物質濃度については、金町浄水場において二百十ベクレルの放射性ヨウ素を検出したことを除き、乳児による水道水の摂取を控えるものとして設定した値(一キログラム当たり百ベクレル)を超える量は検出されておらず、健康への悪影響はなかったものと考えている。
 また、お尋ねの「その他の要因」については、その意味するところが必ずしも明らかではないため、お尋ねについてお答えすることは困難である。