質問主意書

第181回国会(臨時会)

答弁書


答弁書第四四号

内閣参質一八一第四四号
  平成二十四年十一月二十二日
内閣総理大臣 野田 佳彦   


       参議院議長 平田 健二 殿

参議院議員佐藤正久君提出野田総理の所信表明演説等における政策遂行方針に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。



   参議院議員佐藤正久君提出野田総理の所信表明演説等における政策遂行方針に関する質問に対する答弁書

一及び二について

 御指摘の「政策推進の考え方」が何を指すのか必ずしも明らかではないが、野田内閣総理大臣が第百八十一回国会における所信表明演説で述べた中の具体の政策の方向性については、政府全体で認識を共有している。また、御指摘の「中庸」とは、同内閣総理大臣の政治信条の一端を示す言葉であり、政府として特に定義しているわけではない。

三について

 御指摘の「中間付近の政策」が何を指すのか必ずしも明らかではないが、御指摘の「中庸を旨として、意見や利害の対立を乗り越えていく」こととは、野田内閣総理大臣の政治姿勢を示したものであり、政策の遂行に当たっては、具体の政策課題に応じて個々に対応を判断すべきと考えている。

四について

 御指摘の「中間層」とは、富裕層とまではいえないが、貧困状態でもなく、自ら働いて生活を支えることができる層を考えており、一律の指標により定量的に定められるものではないと考えている。また、政府としては、「中間層」を主な対象とする政策に限定して政策を立案するものではない。

五及び六について

 三についてで述べた「中庸を旨として、意見や利害の対立を乗り越えていく」こととは、国民の支持の状況等に応じて政策課題への対応を変えるといった趣旨ではない。御指摘の「心構え」が何を指すのか必ずしも明らかではないが、いずれにしても、「ポピュリズム的であり責任放棄である」との御指摘は当たらないと考えている。