質問主意書

第180回国会(常会)

質問主意書


質問第一八一号

次世代スーパーコンピュータ「京」に関する質問主意書

右の質問主意書を国会法第七十四条によって提出する。

  平成二十四年七月九日

山谷 えり子   


       参議院議長 平田 健二 殿



   次世代スーパーコンピュータ「京」に関する質問主意書

 政府は、平成十八年より国家プロジェクトとして、次世代スーパーコンピュータシステムの開発を進めてきた。
 「京」と名付けられた我が国の次世代スーパーコンピュータは、昨年には、世界初のペタフロップスを達成し首位を獲得したが、本年六月のランキングでは、米国IBM製「Sequoia」に記録を抜かれ、世界第二位になってしまった。
 そこで、以下のとおり質問する。

一 スーパーコンピュータシステムの開発については、平成二十一年十一月の行政刷新会議における「事業仕分け」で、仕分け人であった民主党の蓮舫参議院議員(のちに行政刷新担当大臣)が「世界一になる理由は何があるんでしょうか。二位じゃダメなんでしょうか」と発言し、平成二十二年度予算も「事実上の凍結」から紆余曲折の後、概算要求から四十億減で計上された。事業仕分けによる大幅な予算削減と、今回二位という結果となったことの因果関係について、政府としてどう考えるか。

二 そもそも、我が国における次世代スーパーコンピュータシステムの開発の意義について、政府はどのように考えているのか示されたい。

三 今後の次世代スーパーコンピュータシステムの開発の方向性について、政府はどのように考えているのか示されたい。

  右質問する。