質問主意書

第179回国会(臨時会)

答弁書


答弁書第四二号

内閣参質一七九第四二号
  平成二十三年十二月九日
内閣総理大臣 野田 佳彦   


       参議院議長 平田 健二 殿

参議院議員糸数慶子君提出防衛省沖縄防衛局長の発言に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。



   参議院議員糸数慶子君提出防衛省沖縄防衛局長の発言に関する質問に対する答弁書

一から三までについて

 御指摘の本年十一月二十九日に琉球新報で報道された田中前沖縄防衛局長の発言の事実関係については、同人から聴取したところ、報道されたように受け止められても仕方がないやり取りがあったと認めている。
 同人については、同日付けで沖縄防衛局長の職を解いたところであるが、同人の発言は、政府と沖縄との信頼関係を損なうものであり極めて不適切であったと考えている。
 政府としては、沖縄の皆様へ深くお詫び申し上げるとともに、従来以上に沖縄の皆様に誠実に対応し、信頼関係の構築に努めてまいりたい。

四について

 田中前沖縄防衛局長が沖縄防衛局長に任命されたのは本年八月十五日であり、当時の防衛大臣は一川防衛大臣ではなかったが、その任命に当たっては、同人のこれまでの経歴、能力等が総合的に判断されたところである。しかしながら、今回の同人の発言は極めて不適切なものであり遺憾であると考えており、このようなことが再発することのないよう努めてまいりたい。

五について

 田中前沖縄防衛局長の発言については、極めて不適切なものであり遺憾であると考えているが、普天間飛行場の移設については、平成二十二年五月二十八日の日米安全保障協議委員会(以下「SCC」という。)の共同発表及び本年六月二十一日のSCCの際に発表したSCC文書「在日米軍の再編の進展」によって補完された平成十八年五月一日のSCC文書「再編の実施のための日米ロードマップ」を踏まえつつ、同飛行場の危険性の一刻も早い除去等により、沖縄の負担軽減を図ることが、内閣の基本的な姿勢である。政府としては、引き続き沖縄の皆様の声に真摯に耳を傾け、こうした政府の考え方を誠実に説明し理解を求めながら、全力で取り組む考えである。

六について

 普天間飛行場代替施設建設事業に係る環境影響評価については、本年六月二十一日のSCCにおいて、同代替施設の位置、形状等を合意したことを受け、年内には環境影響評価書を提出できるよう準備を進めているところである。