第177回国会(常会)
答弁書第二五九号 内閣参質一七七第二五九号 平成二十三年八月二十三日 内閣総理大臣 菅 直人
参議院議長 西岡 武夫 殿 参議院議員紙智子君提出サハリン(旧樺太)少数民族戦没者の戦後補償に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。 参議院議員紙智子君提出サハリン(旧樺太)少数民族戦没者の戦後補償に関する質問に対する答弁書 一の1及び2について 政府においては、平成八年十一月に「樺太・千島戦没者慰霊碑」を建立し、少数民族の方を含め、その地域の戦没者全体の慰霊を行ってきているところであるが、御指摘の経緯については、現時点では確認できなかった。また、同慰霊碑は、御指摘の「シベリアや日本」での死没者については対象としていない。 一の3について 御指摘の民間の慰霊碑の建立に対しては、政府は、その費用を支出していない。また、同慰霊碑への政府による慰霊巡拝は行われていない。 一の4について お尋ねについては、先の答弁書(平成二十一年十二月八日内閣参質一七三第七九号)一の2についてでお答えしたとおりである。 二の1について 現時点まで、外務省欧州局ロシア課において、「サハリン先住民族及びその他の北方民族被抑圧者名簿」と題する名簿並びに「ポドペチニコフ作成「名誉回復者」名簿に基づくポロナイスク地区関係者40名一覧表・名誉未回復関係者33名一覧表」と題する一覧表、「サハリン州ポロナイスク地区先住北方少数民族被抑圧者名簿(1)」及び「サハリン州ポロナイスク地区先住北方少数民族被抑圧者名簿(2)」と題する名簿を管理している。 二の2について 政府としては、御指摘の「サハリン少数民族の旧日本軍従軍の事実」について、調査することは考えていない。 三について お尋ねについては、先の答弁書(平成二十年四月三十日内閣参質一六九第一一二号)二の2についてでお答えしたとおりである。 |