質問主意書

第176回国会(臨時会)

答弁書


答弁書第四〇号

内閣参質一七六第四〇号
  平成二十二年十月二十六日
内閣総理大臣 菅 直人   


       参議院議長 西岡 武夫 殿

参議院議員横山信一君提出北海道における国営農地再編整備事業の推進に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。



   参議院議員横山信一君提出北海道における国営農地再編整備事業の推進に関する質問に対する答弁書

一について

 御指摘の農業における「水の確保」、「農地の整備」及び「人の育成」は、我が国の農業生産力を支える上で重要な役割を担うものであることから、「水の確保」及び「農地の整備」については、食料・農業・農村基本法(平成十一年法律第百六号)第二十四条に基づく施策として、農業生産基盤の保全管理及び整備を行っている。また、「人の育成」については、同法第二十五条に基づく施策として、就農希望者を対象とする農業大学校における農業教育及び農業法人における実践的な研修等に対し支援を行っている。なお、御指摘の「技術の伝承」については、その意味するところが必ずしも明らかではないが、同法第二十九条に基づく施策として、都道府県と協同して地域の特性に応じた農業技術の普及を推進している。

二及び三について

 お尋ねの「中期的な事業計画」の意味するところが必ずしも明らかではないが、国営農地再編整備事業(以下「本事業」という。)については、食料自給率向上を図る上で必要となる生産性の高い優良農地を確保する観点から、個々の地域ごとに土地改良法(昭和二十四年法律第百九十五号)第八十七条第一項の土地改良事業計画を定め、農地の区画整理等を引き続き推進していく考えである。
 また、平成二十二年度における本事業の北海道の実施地区ごとの土地改良事業計画における関係市町村、受益面積、主な工事及びその面積並びに事業費の総額は、次のとおりである。
(1) 由仁地区
 関係市町村 由仁町
 受益面積 千百ヘクタール
 主な工事及びその面積 区画整理 千九十五ヘクタール
            農地造成 五ヘクタール
 事業費の総額 百七十億円
(2) 真狩地区
 関係市町村 真狩村
 受益面積 千二十八ヘクタール
 主な工事及びその面積 区画整理 千二十三ヘクタール
            農地造成 五ヘクタール
 事業費の総額 九十億円
(3) 妹背牛地区
 関係市町村 妹背牛町
 受益面積 千二ヘクタール
 主な工事及びその面積 区画整理 九百九十七ヘクタール
            農地造成 五ヘクタール
 事業費の総額 百七十億円
(4) 富良野盆地地区
 関係市町村 富良野市及び中富良野町
 受益面積 二千二百十七ヘクタール
 主な工事及びその面積 区画整理 千九百四十三ヘクタール
            農地造成 二百七十四ヘクタール
 事業費の総額 三百二十億円
(5) 上士別地区
 関係市町村 士別市
 受益面積 八百二十五ヘクタール
 主な工事及びその面積 区画整理 八百一ヘクタール
            農地造成 二十四へクタール
 事業費の総額 百五十五億円
(6) 中鹿追地区
 関係市町村 鹿追町及び音更町
 受益面積 二千七十七ヘクタール
 主な工事及びその面積 区画整理 二千七十一ヘクタール
            農地造成 六ヘクタール
 事業費の総額 百三十億円

四について

 平成二十一年度当初予算、平成二十二年度当初予算及び平成二十三年度予算概算要求における本事業の北海道の実施地区及び実施予定地区ごとの事業費は、それぞれ次のとおりである。
(1) 由仁地区
 平成二十一年度当初予算 三十五億円
 平成二十二年度当初予算 十一億円
 平成二十三年度予算概算要求 八億六千万円
(2) 真狩地区
 平成二十一年度当初予算 十六億円
 平成二十二年度当初予算 十三億円
 平成二十三年度予算概算要求 十三億円
(3) 妹背牛地区
 平成二十一年度当初予算 二十二億円
 平成二十二年度当初予算 十一億円
 平成二十三年度予算概算要求 十三億円
(4) 富良野盆地地区
 平成二十一年度当初予算 四十二億円
 平成二十二年度当初予算 二十三億円
 平成二十三年度予算概算要求 二十七億五千万円
(5) 上士別地区
 平成二十一年度当初予算 二億円
 平成二十二年度当初予算 六億円
 平成二十三年度予算概算要求 十億五千万円
(6) 中鹿追地区
 平成二十一年度当初予算 二億円
 平成二十二年度当初予算 四億円
 平成二十三年度予算概算要求 七億円
(7) 南長沼地区
 平成二十三年度予算概算要求 二億円